【アトランタ(米ジョージア州)=勝田敏彦】米スペースシャトルが来年退役したあと、米国は2019年まで有人宇宙飛行ができない可能性があるとする分析を米航空宇宙技術研究機関エアロスペースがまとめた。米の有人宇宙開発の見直しをしている米航空宇宙局(NASA)の外部有識者委員会の依頼で分析した。米航空宇宙専門誌エビエーション・ウイーク(電子版)が3日付で報じた。 現在、シャトルの後継となる次世代ロケット・アレス1とオリオン宇宙船の開発が進められており、順調にいけば15年には打ち上げられることになっている。 しかし、分析によると、予算削減による1年半の遅れが見込まれるほか、技術的な問題解決のために2年間、また国際宇宙ステーション(ISS)を20年まで運用する場合、その影響でさらに半年余分な時間がかかるという。 分析が正しければ、宇宙への「足」をロシアのソユーズ宇宙船だけに頼る期間が大幅に延びる