衆院選大阪9区での敗北が確実となり、支援者に頭を下げてわびる自民の原田憲治氏(右から2人目)=大阪府箕面市で2021年10月31日午後8時23分、石川将来撮影 衆院選で議席を減らしながらも堅調だった自民党は、日本維新の会が席巻した大阪府内では、候補を擁立した15選挙区で全敗した。同党候補が府内の選挙区で1勝もできなかったのは、1955年の結党以降に行われた計22回の総選挙では初めての事態だった。歴史的惨敗は、「維新旋風」だけでなく、自民側の事情も大きく影響している。 「大阪では大変厳しい結果となった。本当に申し訳ありません」。大阪9区で自民の原田憲治氏(73)は10月31日夜、維新の足立康史氏(56)に敗れ、事務所に集まった支援者に頭を下げた。比例候補に適用される「73歳定年制」の党の内規により比例重複立候補もなく、通算4期務めた議席を失った。自民の府連会長を務める原田氏は「選挙全体の面倒