投資効果を評価するために使われる指標の1つで、一定の投資期間を通じた投資額の現在価値の累計と、(将来的な)収益額の現在価値の累計が等しくなる利率(割引率)のこと。NPVがゼロになる割引率である。IRRが資金調達コスト(資本コスト)を上回っている場合、その投資は魅力的だと判断できる。 J・M・ケインズ(John Maynard Keynes)のいう「資本の限界効率」の考え方と同じもので、投資理論や不動産投資の分野などではIRR(内部利益率)と呼ばれるが、資産運用などでは金額加重収益率(MWR:money-weighted rate of return)、債券投資などでは欧米式最終利回り(YTM:yield to maturity)という言葉が使われることもある。 IRRはDCFに基づく投資分析ツールで、初期投資額(元本など)と最終的な回収額(売却額など)に加えて、期中のキャッシュフロー(追加