昭和58年初夏。某県鹿骨市雛見沢。竜宮レナは両親が離婚し、父親と一緒に茨城から人里離れたこの雛見沢村に1年前に引っ越してきた。全学年合わせて15人程の分校には、東京から最近引っ越してきた前原圭一と、活発でクラス内のリーダーシップをとる園崎魅音、神社の巫女で神秘的な雰囲気を持つ古手梨花、いたずら好きでおませな北条沙都子たちが明るく楽しいのどかな毎日を過ごしていた。 母親の浮気がきっかけでレナの両親は離婚。そうなった原因がすべて自分にあると思い込んでいたレナの精神はそこから乱れ始める。転校前にいた学校では、妄想に取り付かれたようになり、校内暴力事件を起こしていた。そんなトラウマを持つレナは、父の新しい恋人・律子になかなかなじめずにいた。ある日、律子には鉄平という愛人がいて、父の財産が目的で近づいたということを知ってしまう。レナは、「父親を守るために、今の幸せを守るために」と一人で立ち向かう。