東京都港区の死亡事故に続いて、横浜市のキャンパスでも不具合が明らかになった「(東京都江東区)」社製のエレベーター。札幌では、同社製品が使用されていること自体がニュースになるなど、事件の波紋は広がっている。にもかかわらず、シンドラー社は沈黙をまもったまま。それが不安を増幅させている。 2006年6月5日、系列のテレビ局「(STV)」は、札幌市内の市営住宅にシンドラー社製のエレベーターが使われている、と報じた。「少し怖い。団地には子供たちもいるので…」「ショックです。メーカーに問いただしたい」と、不安を訴える住民の声を紹介している。しかし、これまでに故障やトラブルは報告されていない、という。「製品がある」こと自体がニュースになっている。 東工大には取材が殺到、マスコミ批判も 一方、「総合研究棟J2」のエレベーターでは騒動が意外な広がりを見せている。 マスコミ取材が殺到した東工大のエレベータ