水産庁は8日、南極海で日本の調査船「第2昭南丸」と6日に衝突し、破損した米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)の妨害船「アディ・ギル号」が南極海を漂流しているのを確認したと発表した。船首部分が大きく破損したアディ・ギル号は、SSの他の小型高速船にえい航されていたが、ロープが切れ、放棄されたとみられるという。 また、第2昭南丸がアディ・ギル号から海に放り出されたとみられる漂流物を回収したところ、引き金を引くなどの方法で発射するボーガン(洋弓銃)の矢が見つかったとしている。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕調査捕鯨 ・ 反捕鯨団体の妨害船沈没 ・ 反捕鯨世論強まる恐れ=シー・シェパード船衝突で ・ 調査捕鯨妨害で対応検討も=農水副大臣 ・ シー・シェパードの妨害船と衝突=日本船、けが人なし