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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (31)

  • 原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学』 - Economics Lovers Live

    世界でたぶん一番、原田さんの書いたものを読んでいる僕が断言しますが、これは原田さんの書いたの中でも最上級に位置する知的な刺激にみちた経済エッセイ集です。しかもそれぞれの話題が世界同時不況、経済格差、少子高齢化、地域間格差、中国の脅威などについてよく耳にする「俗説」を、原田さんらしいデータと簡単な実証を積み重ねて論破していきます。その独特の語り口調とともに、このは長く読まれるんじゃないでしょうか? ちょっとだけ内容紹介を後で書く予定 新潮選書 日はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 作者: 原田泰出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/09/26メディア: 単行購入: 12人 クリック: 275回この商品を含むブログ (53件) を見る (参考)原田泰の経済学http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081204#p1 昨日の

    原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学』 - Economics Lovers Live
  • ロバート・マルサス『人口論』

    経済学の父はいったい誰なのか? この問いの答えは意外と難しい。フランスの重農主義者フランソワ・ケネーはその答えの資格を持ったアダム・スミスと並ぶ地位にある「経済学者」である。ケネーの『経済表』は、一国経済がいくつかの部門に分かれていて、お互いの部門が相互に財と貨幣を取引することで、それら財と貨幣が経済を血液のように循環することによって年々の一国の生産物の価値が生み出されていることを明示した。この一国経済全体を把握する観点(マクロ経済的な見方)を提供したことでもその先駆的な業績を提供したといえる。 ところでケネーの『経済表』の今日的意義はなんだろうか? ケネーが『経済表』を書いたそもそもの動機は、一国の望ましい統治術を明らかにすることだった。特に当時の主流であった重商主義的な発想と対峙するために、一国の富が農業部門の「余剰生産物」であることを明記したことであろう。それは今日の付加価値に近い概

    ロバート・マルサス『人口論』
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/09/30
    "まあ、最近、どこかで読んだか見たかしたけど、膨大な蔵書を有する研究者の部屋に入ってきて、そのときの反応は大きくふたつにわかれるらしい"
  • 李登輝の日本再建の「八策」における経済政策

    効率=経済成長中心で、財政再建を主眼においた再分配の啓もう書。実はこのと並行して『生活保護の経済分析』(再読)とアトキンソンのpublic Economics in actionを読んでいて、正直にいって井堀氏のがスカスカに思えてしょうがなかった。この単独で読めば面白さも倍増したのかもしれないし、また初心者にはいいのかもしれない。しかし他のにくらべて何か異質なものを感じるのも事実であり、それは生活保護やアトキンソンが効用主義を採用しているのに対して、井堀が財務省主義を採用しているから…という素朴な思いを強くしている。当にこのが再分配をテーマにしたなのか、という素朴な思いもある。政策目的が、再分配による国民の厚生が目的というわけではなく、あくまで財政再建と、短期的に国民に薄く広く恩恵を及ぼす政策(書では定額給付金をあげているが、おそらく金融政策でも同じだろう)を否定的に

    李登輝の日本再建の「八策」における経済政策
  • ケネス・ガルブレイス『アメリカの資本主義』と『大暴落1929』

    すでに内外ともに話題になっているのが以下の論文 Growing Up in a Recession: Beliefs and the Macroeconomy http://ftp.iza.org/dp4365.pdf 要約しかみてないけど、不況期に若い時代をすごした人は、好況期にそうであった人よりも、人生の成功が努力よりも運によると信じ、政府の再分配を頼みにし、さらにあんまり社会制度を信頼しない、ということだそうです。しかもこの不況のメンタルに与えた影響はかなり継続するとのこと。 よく「悪い蟲がつく」とか「ドクガの餌になる」ともいいますが。昨日から利き腕が痒くて痒くて、しかも湿疹もひどくなり病院にいきましたが、この季節特有の蛾の幼虫、つまり毛虫に刺されたみたいです。ようやくクスリをぬってかゆみもやわらぎましたが、人間、こんなかゆみで集中力が落ちるというのもなんか物悲しいですねえ。ちなみ

    ケネス・ガルブレイス『アメリカの資本主義』と『大暴落1929』
  • 2009-09-06

    livedoor様からこのブログの記事(特定の記事を指定というわけではなくこれから任意の記事に、という意味だと思う)をlivedoorのニュースサイトに転載したいので許可を、というメールをいただいた。で、下のまったく感心しないところからの転載例サンプルが送られてきた。このサンプルのソース元との関係(?)を知っていれば、この依頼自体、悪質なネタともいえるものだが(半分まじ 笑)。 http://news.livedoor.com/article/detail/4327292/ それはまあ半分冗談(半分気w)としても、こういう依頼にどう対処していいのかよくわからない。そもそもこのブログ、結構いろんなところの媒体で有料で書いたものを一定期間経ったということで、暗黙ないし明白な許可のもとに転載したり、あるいは草稿(つまりこれから蔵出しする予定)のものを先行公開?しているものもかなりあるんだよね。

    2009-09-06
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/09/06
    "とてもためになる本。負の所得税とベーシック・インカムの差異と類似点も明瞭に解説されていて勉強になる"
  • 松尾匡『商人道ノススメ』の山形書評への松尾反論 2009-08-10 - Economics Lovers Live

    下のエントリーは主に松尾反論むけ。こちらのエントリーは山形書評向け。 http://cruel.org/other/matsuo/merchantsandsamurai.html 山形さんは書評の終わりの方で、「韓リフセンセイもこれをある程度は評価しているようだけれど、経済思想史研究やってる人間としてこういうのって腹がたたないのかなあ。」と書かれている。そんなにこのが全否定に値するものとは思わないけど、だからといってこの松尾さんのに賛成しているかといえば経済思想史研究ベースでいえば否定的ですね。 実は山形さんの書評はするどい着眼点をもっていて、松尾さんの商人道への幻想を的確についている。ようやく思い出したが担当編集者や審査に加わった人たちに会った時に口頭でそのむかしいったことがある。ほぼ松尾さんと同じ主張を戦前に福田徳三が『現代の商業及商人』というの中で言っていて、武士道や士魂商才を

    松尾匡『商人道ノススメ』の山形書評への松尾反論 2009-08-10 - Economics Lovers Live
  • 2009-07-15

    ラジオでコメントしたのをひとつの契機に暫定的な考えをまとめてみた。参考文献は、海老原嗣生さんの『雇用の常識「当に見えるウソ」』とアカロフ&シラーの『アニマル・スピリット』。 若者の三年離職率激増仮説を調べてみたが、海老原さんので紹介されている統計では、93年度卒から増加に転じていて以後、最近3年ほどを抜かして一貫して悪化ないし高水準を維持している。つまり若者が三年たって多くやめるという仮説は、長期停滞によるものではないか、という疑い濃厚である。実際に曲がりなりにも好況に転じてからは微減しはじめていた。 なぜ三年後離職率が増加したかは、不況で職がみつかりにくいことが大きな要因。このとき若者は、失業するよりも自分の目線を下に落として、(その人からみて)従来では選択しなかったような厳しい待遇の職についた可能性が大きい。これはアカロフ&シラーによれば不況になると(期待)公平賃金が低下すると説明

    2009-07-15
  • 2009-07-08

    飽きるかな、と思ったけどれも、なんだかんだで続いているTwitter。ブログパーツ(このブログの右サイド最下部にあり)もやってみたけれども重いようならテキスト調にするかも。ユニクロのブログパーツはなんだか自分のブログをパソコンでみるときに異常に重くなったのでやめた。このTwitterのブログパーツは少なくとも僕には重くない。あとインタラクティブなのもちょっと便利かな。 間接的に知ったのだが、今年の春に採用された新卒者の人が、ほんの数日出社しただけで、あとは自宅研修(というよりも自宅待機?)を命じられて、そして6月に入る頃に解雇を通知されたという。おそらくこういう事例はいくつもの大学でも報告されているに違いない。「試用期間切り」という。例えば大内伸哉氏は『どこまでやったらクビになるか サラリーマンのための労働法入門』の中で、試用期間というのは、格的な雇用のための名称そのものの「試用」ではな

    2009-07-08
  • 2009-07-07

    危ない与謝野発言とは何のことなのか、真剣にどの発言なのか一瞬わからなかった(冗談じゃなくまじめなレベルで)。そうか「ここが底」発言か。業界エコノミストのかなりの人数、そして政策当局者とその僕たるマスコミの方々の多くは、今日も「ここが底」で「景気悪化が緩和した」というメッセージを忙しく発信中である。あまりに発信するので与謝野発言を忘れてしまっていた 苦笑。 さて出口政策を慎重に行うべきであることは、クリスティナ・ローマー氏のここでの発言にあるように、単に長期金利の上昇だけをみて「出口戦略」を実行すべきではないことはわかるだろう。長期金利の上昇するケースを、若田部さんはいいケース(将来の成長期待の高まりを反映してのインフレ)、わるいケース(財政悪化による国債のリスクプレミアムの上昇)を区別して、アメリカも(そしてアメリカ以上に)日は、今般の長期金利の上昇であわてて出口戦略をとることは、わざわ

    2009-07-07
  • 2009-06-14

    書店の棚をみてて、思わずわが目を疑う。ついに復刊。しかも文庫でか。 このを読むまでは現代国語の成績のばらつきが激しかったけれども、これを読んでからは完全に「受験の現代国語を解く自分の立場」と「ふつうの読書する自分の立場」を峻別できるようになった。いいかえると受験国語をやたら客観視して取り組めるようになったわけ。懐かしい。いままで復刊ドットコムでも投票してたり、もう大学教員の地位を利用して(笑)、他大学で所蔵しているのが全国に数校あるのでそこから取り寄せるか、と思っていたわけだけど(自分のは屋根裏のどこかにw 探すとなると引っ越すのが早いくらいのコストがかかる)。いまの学生にどこまで役にたつのかわからないが、石原千秋氏がそこらへんのことをフォローしてえくれるはずなので迷わず買い。子供やゼミ生なんかに見せるために二冊買って保存しておく。 新釈 現代文 (ちくま学芸文庫) 作者: 高田瑞穂出版

    2009-06-14
  • 取調室雑感 - 2009-05-18 - Economics Lovers Live

    もちろん被害者で警察署に今日行ったわけだけどw そこで取調室というものに生まれて始めて入った。といっても事務フロアの片隅に簡易のべニアで囲んだような空間なんだけど。1対一の机と椅子があって、あとは簡単な空調、電話が据え置かれてあるくらい。 そこでまっさきに嫌〜な感じになったのは、その取り調べる側の椅子は革張りの手すりがついたそこそこましな椅子。対して僕はただの折りたたみのパイプ椅子。 なんか被害を訴えにきたのに、もう気分は犯罪者 笑。椅子の高さも調べる方が高く調整してある。 取り調べてくれたのは、ちょい目つきは怖いがw、話してみるとただの人のいいおじさんなので、なんでこういう風に椅子が不平等なのかw 聞いてみた。応接室では刑事関係の事件の話を聞くわけにもいかないので、申し訳ないけどここで、と前ふりしたんだけど、まさか僕の口から椅子の不平等について不満を聞かされるとは思ってなかったみたい。「

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  • 太陽って海にジューッて沈んでいくじゃない? 2006-06-05 - Economics Lovers Live

    うっかり見出したら思わず浪花節的アジテーションに引き込まれる、たすけて〜〜。要するにカルト集団?のホリエモングループに接触したのがあだになり、虎キチ集団に今回はファンド=現金化で救済された、というのが話みたいだ。さすがタイガース 違)。いろいろ聞いたけれどもインサイダー取引だけが事実としてわかった。あとでいろんなブログを巡回してみよう……。たまにはこの種の問題を時間がとれれば考えてみたい。 稲葉さんが長くこだわっていたでして、ようやくさきほど読みました。といっても中国韓国のところは読んでません。日のところを扱ったところと結論部分が僕にとっては重要だったので。 まずロストウー村上泰亮的開発主義の図式に基的には忠実な戦後日の見取り図 「高度成長の三段階論 総中間化 脱工業化 ← この間に関係するのが「高度成長型ナショナリズム」 社会流動化 ←この段階に入ると「個別不安型」ナショナリズ

    太陽って海にジューッて沈んでいくじゃない? 2006-06-05 - Economics Lovers Live
  • 石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1)

    id:ceenaさんからご恵贈いただきました(いや、正確にいうとまだだけど 笑)。『マンガ論争勃発2』もそうですがを頂く前に興味のあるものは(もらえるかもなあ〜と思うものでも)ついつい買ってしまう出版社にとってはありがたい存在の田中です*1。 さすがに身銭を切っただけあり(?)これはかなり面白いと思うよ。同じ作者の『MBQ』は好みとズレるんだけどこちらは、集団劇として楽しめる。この1巻と雑誌『モーニング・ツー』の方の最新の連載分しか読んでないんだけど、並行するいくつかのエピソードが有機的に結合して読みやすい。登場人物たちの役割がすっきりしているのもいい。狂気(日米のアンダーワールド)と凡庸(両方とも見かけはさえてても中味がどこな空虚な美男美女w)というふたつの世界を、ちょうど日アニメが大好きなオタクの少年とその理解者?の少女が狂言回しとしてつないでいき、やがて爆発的にクロスしていく予感

    石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1)
  • マンガ批評界の「派閥争い」が一読明瞭 - Economics Lovers Live

    最近、毎日のようにサイトを眺めているので、ブログのリンク先にあとで入れようと思っているお店。対応がいいし、購入したものに「おまけ」がいままでついてきたので嬉しかった。なんでもかのフランスの大家が来るらしいのでその予習?をかねてフランスのマンガのお勉強にも気を配っているこの頃です。 http://mbd.shop-pro.jp/ bunz0uさんは以下のサイトを利用しているのか。 http://d.hatena.ne.jp/bunz0u/20090402/1238673894#c 関東に住んでて、特にマンガ批評界にコミットしていないけれども、間接的には近いところにある僕のようなアマチュアには、夏目房之介氏らを中心とするグループの発言や行動は遠くから拝見していると、かなり「政治的」あるいは「ドメスティック」なものにみえる。僕は「なるべくこの人たちとは関わらないでおこう」とマンガ史研究会もマンガ

    マンガ批評界の「派閥争い」が一読明瞭 - Economics Lovers Live
  • ネットの感想から(続) 2009-03-21 - Economics Lovers Live

    『小さな王子』とは、もちろんサン=テグジュペリのLe Petit Prince(星の王子さま、は日の慣例)のこと。BD(フランス漫画)の研究会用につい買ってしまったのが、ヨアン・スファーによる最新の「星の王子さま」の漫画。これがかなりいい。まず星の王子さまがあんな奇怪な笑いをするとは! それだけで冒頭魅せられる。 サン=テグジュペリ自身を投影しているとしか思えない砂漠に不時着したパイロットの造形がかなりハードボイルド的というかアダルトな感じなのもいい。岩波の日語訳だとこのパイロットはかなり若い印象に思えたけれども、この作品が公表された段階での作者の年齢はあまり僕と変わらないのでこのような中年の造形が似つかわしいのかもしれない。その中年の匂いが、作品のラストの孤影を際立たせている。 例えば、日でも『星の王子さま』の漫画化はあって、僕が読んだのは、『漫画で蘇る星の王子さま』(PHP)。こ

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  • 『文藝春秋』「日本最強内閣」大アンケート - Economics Lovers Live

    個人的な好みなんだけど、クルーグマンには当然に敬意を払ってはいるが、実のところ彼の書いたものよりも、僕はバーナンキやマンキューの方が好きである(=言っていることに同意しやすい)。これにスティグリッツを加えてもいい。日人では石橋湛山。まあ、こんな趣味?だから、バーナンキでを書いたわけだけど 笑。 さて、http://d.hatena.ne.jp/okemos/20090310/1236649191で、okeomosさんがクルーグマンの論説を訳している。そこで日の失われた10年がいまからみるとそれほど酷くみえない、ということをクルーグマンが書いている。そしてアメリカが失われた10年みたいな長期停滞に陥るんじゃないか、という懸念で、日を再考しているようだ。 ところで、この「日再考」には補うべき点がある。クルーグマンは下のエントリーでもでてくる『文藝春秋』のインタビューの中で、日の現状

    『文藝春秋』「日本最強内閣」大アンケート - Economics Lovers Live
  • 2009-03-06 - Economics Lovers Live [経済]定額給付金で買いたい経済本ガイド(おつり466円コース)

    今年度のアングレーム国際バンドデシネ・フェスティバルで優秀新人賞を受賞した作品。絵画的というよりも、美しい色彩のアニメを見るかのように物語がすすむ。病気の治療のためにプールで泳ぐ若者と、そこで出会った少女との、つかの間の遊泳、そして別れを、当に塩素の味がするような色彩の中で描き切る。 素晴しい詩情。グーグルの翻訳機能でも十分オッケイな程度のフランス語しか出てこないので、広く読まれるといいな。たぶん日でこれ読む人は100人はいないだろうけど 笑。 さてさんざん日のメディアは、定額給付金に国民の大半は反対、といいながら同時に定額給付金をもらうと国民は大喜び、という自己欺瞞的報道を繰返してきましたが(苦笑)、昨日は日で最初に定額給付金がもらえた人たちの嬉しそうな報道を嬉しそうにメディアも報道していて、なんだかな感がメディアに対してまたもやあるわけです。しかしここはそういうことはこちらにお

    2009-03-06 - Economics Lovers Live [経済]定額給付金で買いたい経済本ガイド(おつり466円コース)
  • 池尾和人「フリーランチではない政府紙幣発行」

    こんな組織いらない、といった手前、堂々と紹介するのはいかがなものかと思うが 笑。 それでもこの情報の提供は便利なのでご紹介 http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/mokuji/mokuji_top.htm 特に最近の主要先進国の雇用状況、景気対策がまとめて日語で読めるのはありがたや。 昨日の昼前、山形さんから問い合わせのメールが来てて、それに長めの返事を書いていたら、知り合いの(政治や経済にコミットするのに関心ありまくりの)女性から電話。興奮ぎみに「田中さんは民主党に協力する気がありますか」とのこと。 いや〜特定政党よりも、僕は議員個人ベース(その人の政策観ベース)でしか協力はしないのれす、とつれない返事をしたら、ひどく不機嫌あるいは不興だったみたい。そんなに不機嫌にさせたのも申し訳ないのでちょっと時間を割いて、最近僕が思っている政治雑談をした。 まあ、最

    池尾和人「フリーランチではない政府紙幣発行」
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/03/01
    "定額給付金がばら撒かれれば、日本国民の自己欺瞞な感情(定額給付金には反対だが、もらうと嬉しいし使う)を少なからず満たすだろう"
  • 刑務所内のプロスポーツ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    知人の書いたノンフィックション「金とルール 刑務所内のプロスポーツ」(『Number』3月5日号)を読む。昨日のエントリーの刑罰国家の続きではまったくないが、フィリピンの刑務所内でマフィア同士の賭けスポーツが、命がけで行われているさまをルポしようとしたもの。ボクシングとバスケットで賭けは行われている(た)よう。 「世界で最も自由な刑務所」というモンテルパ市の約2万人収容の刑務所は、このノンフィクションの記述どおりとすれば、ひとつのバザーあるいは自治をもった市場(賭けスポーツつき)と表現できるだろう。 「所内にはギャングの経営する露店が立ち並び、肉、魚、密造酒から携帯電話、iPodにいたるまで、あらゆる物が売られている。僕らは昼間からラム酒の一気飲みを強いられつつ、インタビューを行う状況に追い込まれた」 最近、読んだルポの中でも最も興味深いもののひとつ。 http://number.goo.

    刑務所内のプロスポーツ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    jiangmin-alt
    jiangmin-alt 2009/03/01
    "フィリピンの刑務所内でマフィア同士の賭けスポーツが、命がけで行われているさまをルポ"
  • ロイック・ヴァカン『貧困という監獄ーグローバル化と刑罰国家の到来』

    ネオ・リベラル政策(市場原理主義的な政策)は、辺境に位置する膨大な未熟練労働者を生み出すとともに、他方で刑罰を厳しく適用し(例:ニューヨークの割れ窓政策)、裁判と刑務所を効率的に活用することで、社会の安定を確保しようとするものである。いわば「貧しきは罰せよ」である。 しかし、このようなネオリベー刑罰国家は、福祉社会を解体し、また経済社会自体も変容させてしまう。この刑罰国家の誕生によって、刑務所はキャパシティ一杯の囚人たちで溢れている。そこで今度は、彼らに刑務所内労働を提供させるという思惑は、刑務所の民営化などの効率化によって行われようとしている。 だが、ヴァカンは、このような監獄の肥大化、刑罰国家のあり方は、まさに民主的な討議の対象であり、何も自然現象ではないと指摘する。 ヴァカンの指摘は強烈なネオリベへの批判を中核とするものであり、それは激しくイデオロギー性にみちているように思える。ただ

    ロイック・ヴァカン『貧困という監獄ーグローバル化と刑罰国家の到来』