今回取り上げるAmdahl Corporationは、よく名前の出てくるアムダールの法則を提唱したGene Amdahl博士が興した会社である。 実はこのAmdahl Corporationは富士通と非常に深い関係があり、最終的には富士通が吸収合併する形になっている。Amdahl Corporationと富士通、というよりはAmdahl博士と富士通のコンピューター事業の中興の祖とでも言うべき池田敏雄氏が深い関係があったというべきか。 どういう具合に2人が知り合い、そして意気投合して、ビジネスを行なうようになったか、という歴史は立石泰則氏の「覇者の誤算 日米コンピューター戦争の40年」の第十章以降に詳しいが、幸いアスキーには遠藤諭氏の記事もあるので、こちらを見ていただければ概略はわかると思う。ただ今回は富士通との関係というよりはAmdahl Corporation単独での歴史を紹介したい。