「Mobile World Congress 2011」(MWC)の主役は基本的には携帯電話だが、今回のMWCではプロセッサーメーカーの動きも目立った。 コアの設計だけを行ない 実際の製品は半導体メーカーに任せるARM社 携帯電話ではARMプロセッサーが広く使われている。そしてARMプロセッサーは、普通の携帯電話の中で“アプリケーションプロセッサー”として使われている。 アプリケーションプロセッサーとは、携帯電話の画面やキー操作などのユーザーインターフェースや内蔵アプリケーション、Java実行などを行なうものを指している。そして、こういう呼び名があるのは、通信関連を制御する「ベースバンドプロセッサー」というものも別に存在するからだ。 いわゆるARMプロセッサーは、イギリスのARM社が設計しているが、ARM社自身は完成品のプロセッサーを売らず、他社に設計や具体的な回路パターンなどを販売し、実