高速化が進んだ486時代に メモリーとCPUの速度差が深刻化 今回からは数回にわけて、PCには欠かせないメモリーの歴史について解説していきたい。 言うまでもないが、PCのメインメモリーにはDRAMが利用されている。汎用的なDRAMというものが、初めて製品化されたのは1970年のこと。インテルの「Intel 1103」という容量1KbitのDRAMが最初の製品である。その後、半導体メーカー各社がこのDRAM事業に注力するようになり、特に日系メーカーが当時大きなシェアを握った。反対にインテルは1985年にDRAM事業から撤退することになったというのは、1970~1980年代のコンピューター史を紐解くと必ず載っている事柄なので、ここでは説明しない。 こうした激しい競争のお陰で、DRAMの容量は上がって使いやすさも向上し、価格が下がったのは間違いない。「使いやすさ」というのは、例えばIntel 1
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