今回はあまり言及されることのない、Windows 8でのサウンド機能の改良について解説しよう。 Windowsのサウンド機能の変遷 覚えている方もおられるだろうが、Windowsが最初に登場したとき、サウンド機能はパソコンの標準機能ではなかった。正式にサウンドカードなどがサポートされたのは、Windows 3.0からだ。DOSの時代にはいろいろなサウンドカードが存在したが、Windows 3.0用に1991年に登場した「Multimedia Extension」によって、CD-ROMドライブとサウンドカードが正式サポートされたのだ。また、マイクロソフトが「Multimedia PC」なる仕様を提案し、パソコンメーカーなどにサウンドカードの搭載を呼びかけたこともあった。 初期のサウンドカードは、現在でいうPCM音源とMIDI音源を搭載しており、多く場合CD-ROMドライブ用のインターフェース