Surface RTを個人的に購入してみた 以前、寄稿したレポート記事で宣言したとおり、日本マイクロソフトの「Surface RT」を購入した。 筆者はタブレット型コンピュータとしてiPad(第3世代)とNexsus 7、ノート型コンピューターとしてThinkPad X201s、後は自作のデスクトップ型コンピューターを併用。執筆作業は主にデスクトップ型コンピューターを使用し、ThinkPad X201sはアプリケーションの検証や画面撮影に使用し、各タブレット型コンピューターはオフタイムにWebやミニブログの閲覧にしか使用していない。 加えて筆者はあまりアクティブな性格ではないため、外出する機会は仕事の打ち合わせや発表会の取材程度。会社や会場ではメモ帳に手書きでコメントを残していたが、最近は書き損じも増えてきたため、簡単な入力デバイスが必要になってきた。もちろんThinkPadを持参すれば普
ちょっと古い話であるが、2013年1月23日に英ARMのJem Davies氏(Photo01)が来日、HSA Foundationに纏わる動向などについて説明を行った。といっても説明はそれほど多いものではなく、大半は質疑応答に費やされることになったので、氏の説明をそのまま掲載するのではなく、最近のHSA Foundationの動きと併せてご紹介したいと思う。 Photo01:Fellow, VP of Technology, Media Processing DivisionのJem Davis氏。ARM内でGPUのテクノロジーロードマップを策定したり、同社のArchitecture Reviewの委員会メンバーを務めるほか、HSA FoundationにおけるBoard Memberも務めている。というか、以前のレポートにも登場している HSA Foundationの現状 まずHSA
前回はAMDのデスクトップ向けCPUロードマップについて解説した。ARMアーキテクチャーがデスクトップ市場に入る可能性は、短期的にはあまりない。先に導入されるのはサーバー市場向けとなりそうだ。今回はAMDのサーバー向けCPUについて説明したい。 予定どおりに推移した2012年のOpteron サーバー向けについて説明するのは2012年3月の連載141回以来だ。上掲のスライドは141回で示したロードマップであるが、現状はおおむねこのロードマップが忠実に守られている。 ロードマップを振り返ると、2012~2013年には「Socket G34」向けに「Abu Dhabi」が投入される予定だったが、これは11月5日に「Opteron 6300」シリーズとして発表された。また「Socket C32」の「Seoul」と「Socket AM3+」の「Delhi」は、12月4日にそれぞれ「Opteron
連載178回と179回で、AMDが採用するARMの64bit CPUコア「Cortex-A53/A57」に触れた。今回はそのAMDのCPUロードマップについて解説する。いささか話が錯綜しているので、今回はデスクトップ向けCPUの話に絞っている。 TrinityとVisheraが出そろった AMDデスクトップCPU 以前にAMDデスクトップCPUロードマップについて触れたのは、2012年5月の連載153回だった。まずはこの続きである。 メインストリーム向けとなる第2世代APU「Trinity」だが、ノート向けは5月に発表されて、7月くらいから一部のベンダーに出荷を開始していた。しかし、これはどちらかというと「出荷のアリバイ作り」のような数量だったようで、結局まともに数量が出るようになったのは、デスクトップ向けの解禁に近い時期にずれ込んだ。 そのデスクトップ向けTrinityの登場は、結局20
前回に引き続き、今回もARMの新64bitコア「Cortex-A57/A53」について解説したい。だが本題に入る前に、少し最新情報を追加しておきたい。 まずARMは11月20日に、「ARMv8 Foundation Model」と、これのマニュアルを公開した。Foundation Modelとは、非常に簡単なARMv8プロセッサーのエミュレーターである。現在のエミュレーターのバージョンはまだv0.8だが、最大4コアのプロセッサーと最大8GBのRAM、UART(シリアル通信ポート)にネットワーク、Secure RAMなどのエミュレーションが可能であり、これで早速ARMv8のプログラム開発が始められるというわけだ。 これにより、システム開発者はこのエミュレーターを使って、ARMv8に対応したアプリケーションの基本部分の開発を始められる。もちろんエミュレーターでしかないから、この上でパフォーマン
ARMは去る10月30日~11月1日(現地時間)に、米国サンタクララで「ARM TechCon 2012」という開発者向けイベントを開催。ARMの新しい64bitコアである「ARM Cortex-A57/A53」コアを発表した。 このCortex-A57/A53のライセンシーには、AMDが名を連ねている。それもあってか、AMDは10月29日(同上)に記者説明会を開催し、Cortex-A57/A53を採用した製品を、2014年に投入することを発表した。こうした理由により、急激に注目の高まったARMの新64bitコアについて今回は解説する。 最新版アーキテクチャーARM v8は 2011年10月に完成 ARMプロセッサーについては、ほぼ2年前の連載82回と83回で解説している。当時はまだ、現在最新の「Cortex-A15」コアが発表されたばかりで、「Cortex-A7」はまだ未発表だった。 A
※1 Whは3.7Vとした推定値 Windows RTはWindows 8をベースに、ARM系プロセッサー上で動作するように移植したものだ。基本的にはWindows 8なのだが、CPUアーキテクチャーがまるで違うので、x86/x64用の(機械語命令)プログラムは動作しない。さらにWindows RTでは、基本的にデスクトップ環境では、サードパーティーのアプリケーションを動作させることができないようなプロテクトがかけられている。たとえARMの機械語コードでプログラムを作ったとしても、デスクトップモードで動かすことはできない。 基本的に最初からOSに組み込まれているユーティリティーや、「Office Home and Student 2013 RT」だけしか動作できない。もっとも、バッチコマンドやPowershell、Windows Scripting Host(WSH)は残っているので、シス
ARM Techcon 2012の内容から、前回のCortex-A53の解説に引き続き、予告したとおり、今回はCortex-A57のレポートをお届けしたいと思う。 Cortex-A57(以下A57と略す。Photo01)は、64bitアーキテクチャを含むARMv8に対応するアウトオブオーダー機構を持つプロセッサである。1.7GHz動作時に現行のCortex-A9(1.4GHz)の3倍程度、A15(1.5GHz)の1.3倍程度の性能を持つことになるという(Photo02)。 ARMv8には、従来のARMv7互換のAArch32と新規に追加されたAArch64の2つのアーキテクチャ、命令セットがある。しかし、A57は、1つのパイプラインで2つのアーキテクチャを実行する。というのも、AArch64の命令体系は単純化されており、条件付き実行機能(ARMアーキテクチャでは、命令内に条件指定ビットがあ
第6回 Windows RT搭載タブレット「Surface」ファースト・インプレッション:Windows 8レボリューション 米国で発売されたMicrosoft純正タブレット「Surface with Windows RT」。そのハードウェアの特徴や従来のWindows OSとの比較をレポートする。 連載目次 2012年10月25日(米国時間)、ついにWindows 8の一般販売が始まった。それと同時に、MicrosoftブランドのタブレットPC「Surface with Windows RT」の販売も開始された。これはARMベースのプロセッサとその専用Windows OSである「Windows RT」を搭載した、ハードウェアもソフトウェアもまったく新しいWindowsタブレットPCである。またMicrosoftの「純正」マシンであり、いわばリファレンス・デザインと捉えることもできる。その
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く