西川善司の3DGE:GTC 2016の基調講演でNVIDIA CEOが語った5つのテーマと,そこから見えるNVIDIAの現状と将来 ライター:西川善司 Jen-Hsun Huang氏(Co-Founder, President and CEO, NVIDIA) 「GPU Technology Conference」(以下,GTC)の恒例行事となっているNVIDIA社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏による基調講演は,単にGTCのテーマを語るだけでなく,NVIDIAの短〜中期的な戦略や展望が読み取れる点で,毎年興味深いものとなっている。イベントの性格上,ゲームグラフィックスの未来に直結する話はあまり出ないのだが,NVIDIAとGPUが,今後どういう方向に向かって進んでいくかがうかがえるのだ。 そこで本講では,GTC 2016基調講演でHuang氏が語った5つのテーマごとに,それぞれの
「アスク税」とは何か 〜ゲーマーのためのグラフィックスカード流通事情講座 編集部:佐々山薫郁 アスク公式Webサイト 「アスク税」(もしくは「ASK税」)という言葉を聞いたことがあるだろうか。 PCパーツ業界に存在する販売代理店の中でも,アスクという企業は,群を抜いて有名だ。オンラインで「アスク税」と検索すれば,すぐに「アスクが取り扱うPCパーツ製品は,海外における市場価格よりも国内価格が非常に高い。それは,アスクが大きな中間マージンを取っているからだ」的な言説に,すぐ辿り着くことができるだろう。 では,その言説は正しいのか。というかそもそもアスク税とは何なのだろうか。アスクという会社は,さまざまなジャンルでさまざまなメーカーの販売代理店になっており,すべてについて語ることはできないため,今回は,4Gamer読者にとって最も身近なPCパーツであろうグラフィックスカードに絞って,アスク税の正
NVIDIAでGeForceビジネスを統括するフィッシャー氏に聞く「GPU市場の現在と将来」 ライター:米田 聡 Jeff Fisher氏(Sr. Vice President GPU Business Unit, NVIDIA) Jeff Fisher(ジェフ・フィッシャー)氏の名前を聞いて,「ああ,あの!」と思う人がいるなら,それは相当なNVIDIAマニアだろう。 氏はNVIDIA本社でGeForceのビジネス面を統括している人物だが,今まで,メディアの前に登場したことはほとんどない。少なくとも,筆者は記憶になかったりするのだが,そんな“レアキャラ”であるFisher氏が来日した2015年9月上旬,4Gamerでは氏に,現在,そしてこれからのGeForceビジネスについて話を聞くことができた。 PC市場の縮小や,ゲームPC市場の拡大など,さまざまなことが語られる昨今だが,その状況にあっ
当初この製品はGeForce GTX 760 Tiとしてリリースすると見られていたのだが、“Ti”を冠しない形でのリリースとなった。性能評価はベンチマークレビューを見ていただくとして、ポジション的には絶妙なのか微妙なのかにわかに判断しがたいところではある。 それはともかくとして、このGeForce GTX 760の発表に際してNVIDIAは2013年の製品ロードマップも明らかにしており、2013年に関してはこれ以上製品展開を行なわないことを明らかにした。 この結果として宙に浮いた形になったのが、GeForce GTX 750 Tiと目されていた製品である。もともとGeForce GTX 650 Ti Boostと性能面で被るだけに微妙な感じではあったのだが、後述する理由により、これ以上28nmプロセスで製品の手直しをしたくなかったのだろう。結果、Kepler 2.0世代はGK104-A2の
NVIDIA,KeplerコアのIPライセンス提供ビジネスを開始 編集部:佐々山薫郁 NVIDIA公式blogの当該ポスト 北米時間2013年6月18日,NVIDIAは同社公式blogのポストで,Keplerアーキテクチャを採用するGPUコアのIP(Intellectual Property,知的財産権)とビジュアルコンピューティング関連のポートフォリオ(portfolio,ここでは「技術や製品など一式」くらいの意)をサードパーティにライセンス提供すると発表した。 NVIDIAはこれまで,GPUコアIPのライセンス提供を,少なくとも表に出ている限り,まったく行ってこなかった。PlayStation 3のGPU「RSX」は希有な例外と言えるかもしれないが,RSXにおいてもNVIDIAは“GPUの設計図”を提供しただけで,IPとしての提供はしていない。AMD(旧ATI Technologies
Imagination,PowerVR Series6の実動デモを公開。MIPS買収後,次の一手は? ライター:西川善司 Imagination Technologies(以下,Imagination)は,2012年11月13日,都内にある英国大使館で報道関係者向けイベントを開催し,2012年の総括と,2013年に向けての製品戦略説明を行った。 本イベントにおける目玉は,Imaginationの主力製品である組み込み向けグラフィックスIPコアの新製品で,開発コードネーム「Rogue」(ローグ)と呼ばれていた「PowerVR Series6」と,先頃発表された,CPUメーカーMIPS Technologiesの買収の件だ。 Imaginationの製品戦略全体について語ったDavid Harold氏(Director of PR, Imagination Technologies) 各プロセ
連載151回で掲載したNVIDIA GPUのロードマップは、「GeForce GTX 680」と「GeForce GTX 690」が発表されたあたりまでなので、まずはこの続きから始めよう。 2012年5月に、まず「GeForce GTX 670」がリリースされた。構成的にはKeplerの「GK104」コアをベースとした製品ながら、SMXをひとつ減らした低価格版である。Kepler世代の場合、192個の「CUDA Core(シェーダー)+1次キャッシュ+テクスチャユニット」などの周辺回路を組み合わせた塊を、「SMX」(Streaming Multiprocessor eXtreme)と呼ぶ。このSMXを2基まとめたものを「GPC」(Graphics Processing Cluster)と称しており、GK104コアはGPCを4つ搭載する。トータルのCUDA Core数は、192×2×4=15
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く