参院予算委員会で自民党の佐藤ゆかり氏の質問を聞く仙谷由人官房長官=22日午前、国会・参院第一委員会室(酒巻俊介撮影) 仙谷由人官房長官は22日午前の記者会見で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で菅直人内閣の支持率が21.8%に急落したことに対し、「遠くない日に菅内閣の政策とその実行、成果に対してご評価いただけると考えている」と述べ、強気の見通しを示した。 仙谷氏は支持率急落の原因として「改革、諸政策は国民のみなさんが期待していただけるようなスピードでは進んでいないかもしれない」との認識を示しながらも、「アジア太平洋経済協力会議(APEC)におけるアジア太平洋各国の日本の外交、安全保障、経済政策に対する評価と期待は小さいものでもはない」と主張した。
世論調査では、沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件のビデオ映像の扱いについて、政府に批判的な声が多かった。インターネット上にビデオ映像を流出させた海上保安官の行為は64・1%が「やむを得ない」。一般の人が映像を見ることができて「良かった」と回答したのは91・8%に達した。中国人船長の一連の行為は「悪質だ」と93・8%が認識している。 ビデオ映像の公開も58%が日中関係に悪影響を与えないと考え、78・3%が「もっと早く公開していたほうが国益につながった」と回答した。88・7%が「早期に全面公開すべきだ」として、政府の対応に異を唱えた。 野党が検討している閣僚への不信任決議案や問責決議案提出については「妥当」としたのは、仙谷由人官房長官への提出が63・2%、馬淵澄夫国交相は50・4%だった。
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