菅首相は16日の衆院本会議で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行われた日中首脳会談について、「日中関係は尖閣諸島沖での漁船衝突事件以降、ギクシャクした状態が続いていたが、今回の首脳会談で私の就任時の原点に戻ることを確認した。マイナスからゼロになったことは大きな前進だ」と成果を強調した。
【ロンドン=木村正人】欧州議会で北方領土を日本に返還するようロシアに促す決議案を2005年に上程した英国選出のグレアム・ワトソン欧州議会議員は1日、本紙の電話取材に応じ「北方領土は第二次大戦でソ連に武力で奪われたが、現在も間違いなく日本の領土だ。問題を平和的に解決するようロシアに圧力をかける必要がある」と欧州と日本の連携を呼びかけた。 この決議案は同年7月、欧州連合(EU)に加盟したばかりのバルト三国や旧東欧諸国の強い要望で採択された。 ワトソン氏は「ロシアはグルジアやモルドバなどとの間で領土問題を抱えており、将来、紛争の口実になりかねないことを危惧(きぐ)する」として、ロシアに北方領土問題の解決を促すことが欧州の安全保障につながるとの認識を示した。 その上で「EUと欧州議会の多数は今も北方領土は日本に返還されるべきだと考えている」と強調し、EUに新設された対外活動庁の外交政策に北方領土問
主要20カ国・地域(G20)首脳会議のためソウルを訪問していた菅直人首相は12日夜、政府専用機で羽田空港に到着した。公邸には戻らず、13、14日にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開かれる横浜市へ直行した。
仙谷由人官房長官は12日の記者会見で、14日午前に予定される日韓首脳会談に陪席することを明らかにした。「過去の清算」にこだわる仙谷氏は、日韓併合100年に合わせた菅直人首相談話の成果を見届けたいようだが、極めて異例の対応だといえる。 仙谷氏は首脳会談後に行われる日韓図書譲渡協定の署名式にも出席する。協定は、首相談話で「お渡しする」と表明した「朝鮮王室儀軌(ぎき)」など宮内庁保管の図書1205冊を韓国側に引き渡しで合意する。 首相と官房長官が同時に東京を離れるのは危機管理上問題がある。仙谷氏は「万全の体制をとる。不測の事態があった場合は直ちに官邸に戻る」と強調したが、そこまで無理をして首脳会談に陪席することへの明快な説明はなかった。
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