沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、第5管区海上保安本部は16日、国家公務員法(守秘義務)違反容疑での逮捕が見送りになった神戸海上保安部の主任航海士(43)が投稿を告白する前に、全職員を対象にした内部調査を実施、多数の職員が「映像を見た」と回答していたことを明らかにした。しかし、それ以上の調査はせず、海上保安庁にも報告していなかった。 5管本部によると、調査は映像流出直後の6日〜8日にかけて、総務部長名で全職員約1100人に対して実施。各職員のパソコンに「流出以前に映像を見たことがあるか」との質問をメールで送信した。 8日午後に結果をとりまとめたところ、多数の職員から「映像を見た」との回答があったが、それ以上の調査を打ち切り、海上保安庁には報告しなかった。映像を視聴した人数については「捜査協力をしているため一切答えられない」と繰り返した。 5管本部の木田祐二次長は海上保安