スペイン・エルカスティーヨ洞窟の壁画。写真中央の図柄の中に、4万年余り前の点状の図形と、3・7万年前の赤い手形が含まれている=ペドロ・サウラ氏撮影 スペイン北西の世界遺産「アルタミラ洞窟」などの壁画群の年代を研究者らが調べたところ、描かれた時代は今から約4万年より前で、欧州最古の壁画だったことがわかった。従来考えられていたより1万年以上古く、ネアンデルタール人が描いた可能性もあるという。15日付米科学誌サイエンスに発表された。 イギリスやスペイン、ポルトガルの研究者らは、アルタミラ洞窟などを含む11カ所で、馬の輪郭を描いた絵や、手に赤い塗料を吹き付けて作った手形など、50点の壁画を調べた。絵の表面に石灰石ができた年代を、石に含まれる放射性元素の割合から突き止めた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試