【深松真司、佐藤圭司】将棋の里見香奈女流三冠が23日、大阪市福島区の関西将棋会館であったプロ棋士養成機関「奨励会」の対局で勝ち、通算12勝3敗の成績で、女性で初めて奨励会三段に昇段した。プロと認められる四段まで、最終関門の「三段リーグ」を残すのみだ。約40人の三段が全員参加する三段リーグは半年間で18局指し、原則、上位1位と2位がプロ棋士になる「狭き門」だ。 同日午後3時から関西将棋会館で開かれた里見新三段の記者会見を、一問一答方式で紹介する。〈冒頭のあいさつ〉里見「お集まりいただきありがとうございます。やっと昇段することができて、うれしい気持ちとホッとした気持ちが強いです」〈質疑応答〉――昇段を決めた1局はどんな将棋だったか。里見「自分の良いところも悪いところも出てしまった。ただ、良くなっても悪くなっても気持ち・心が折れないように意識しながら戦うことができた。最後まで気を張り詰めてやった