犯罪被害者の権利を守る基本法の制定など、被害者の地位向上に取り組んできた「全国犯罪被害者の会」、通称「あすの会」が18年にわたる活動で成果を得られたとして、3日に解散しました。 「あすの会」は、妻を殺害された弁護士の岡村勲さん(89)を中心に平成12年に発足し、「犯罪被害者基本法」の制定など数々の成果を挙げました。 岡村さんは会合の中で、「『あすの会』はなくなるが、犯罪被害者の問題が終わったわけではない。きょうもあすも新たな被害者が生まれる。今後、『あすの会』の立場を担うのは国民であり、国だと思っている」と訴えました。 参加した会員の被害者や家族は「岡村さんは真正面から向き合ってくれた」とか「あすの会に救われた」などと感謝の言葉を述べました。 最後に岡村さんが改めてあいさつに立つと、会場からは大きな拍手が送られ、「あすの会」は18年にわたる活動を終え、解散しました。 「あすの会」の顧問で、