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「鬼の子孫」の行方は 61代目「もう自分に鬼の力は」:朝日新聞デジタル
時紀行 かつて鬼の夫婦がもうけた5人の子とその子孫が営んだと伝わる5軒の宿があった。現在も山奥に... 時紀行 かつて鬼の夫婦がもうけた5人の子とその子孫が営んだと伝わる5軒の宿があった。現在も山奥に残る1軒宿を訪ね、町へ下りた「鬼の子孫」の行方を追った。 紀伊山地の奥深く。渓谷を縫う国道169号から林道に入って進むと、森の中から1軒の宿「小仲坊(おなかぼう)」が現れる。奈良県下北山村前鬼(ぜんき)。鬼の伝説が残る小さな里だ。 標高800メートル。里の北約9キロにある近畿最高峰の八経ケ岳(はっきょうがたけ)などが連なる大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の一部で、修行を積む山伏や登山者らが泊まる。個室はなく、母屋24畳と宿泊所30畳の広間に自分で布団を敷く。電気は自家発電だ。 5月の未明。山伏ら27人が宿にあるお堂で読経し、その後ヘッドランプをつけて山へ修行に向かった。宿の主人の五鬼助(ごきじょ)義之さん(75)は手を合わせ、見送った。 お堂は、修験道開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)と、仕えた
2018/06/02 リンク