西テキサスにはパーミアンと呼ばれるシェール油田地域があります。この地域の特徴は原油を含んでいる地層が何重にも重なっているため、油井を移動しなくても掘削の深度を変えるだけで新しい地層からの生産が出来る点にあります。これは手間を省き、結果として生産コストの低減につながります。 このような特徴があるのでパーミアンは原油価格が低迷している局面でも最後まで生き残りました。また原油価格反発後の増産局面に際しても最もリグ活動が活発化した地域となりました。 しかし業者がパーミアンに殺到したため、掘り出した原油を出荷するパイプラインのキャパシティーが足らなくなっています。出荷できなくなった原油は指標銘柄であるWTIより9ドル近くも安い値段で投げ売りされています。 この時ならぬ「豊作貧乏」でウハウハに儲かっている企業が、パーミアンに精油所のあるデレクUSホールディングス(ティッカーシンボル:DK)です。 デレ