20世紀と21世紀をまたいで世界首位の携帯電話メーカーだったフィンランドのノキアが、攻勢をかけ始めた。携帯電話向け基地局などを扱う通信インフラメーカーへと主力事業を大胆に転換し、再びトップを競う地位に。東京五輪に向け、日本での体制も強化する。 ヘルシンキで11月にあった起業支援イベント「スラッシュ」で、最も長い行列ができていたのはノキアのブースだった。お目当ては、年内にも売り出す仮想現実(VR)撮影用のカメラ「OZO(オゾ)」だ。 ゴーグルをかぶると、周りの世界がいきなりコンサート会場になった。八つのカメラを持つOZOで撮影した映像は、舞台上でバイオリンを弾く人や隣に座っている観客を立体的に映し出す。まるで実際にその場で聴いているかのようなVRの世界をつくり出せる。 携帯電話カメラの技術を応用して、映画など特殊映像を撮るプロ向けに開発した。12年の売上高の約半分を占めた携帯端末事業を米マイ
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