5年ほど前に宅間守の精神鑑定書が出版された。 宅間守 精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで 作者: 岡江晃出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2013/05/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 非常に分厚い本である。その記述量からしても、丁寧に、詳細に精神鑑定が行われたことがわかる。 私たちは、この鑑定書を通して、宅間守はどのような人物だったかをある程度知ることができた。しかし、多くの謎が残ったままである。特に異常心理学的・精神医学的に現在の解明されていないことが多い。 鑑定医であった岡江は次のように述べている。 私たち鑑定人は、とりあえず、こだわり、猜疑心、視線への敏感さを精神症状という項目のなかで検討しようとしている。しかし鑑定に取りかかった最初からその最後まで、逡巡し議論を重ねたのは、宅間守の示す精神症状は、私たちが日常臨床で経験したどの症例にも該当
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