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ブックマーク / franzjoseph.blog134.fc2.com (1)

  • 批評の練習帳 謎の言葉

    大西巨人の晩年のインタヴュー・批評・感想等を集めた『日人論争 大西巨人回想』を買った。部厚いだが、文字は大きいし、それほど重くもない。同時に買った蓮實重彦の『「ボヴァリー夫人」論』がずっしり重くて中身がぎっしり詰まっているのとは対照的である。巻末に付けられた詳細な年譜は非常に参考になる。収録された文章はどれも面白い。特に「コンプレックス脱却の当為」は、中野重治の『雨の降る品川駅』の「日プロレタリアートのうしろ盾まえ盾」という有名な箇所についての非常に大西らしい分析であり、心動かされるものがある。 その中で最後に書かれた原発についての発言は、大西が後世に向けて投げかけた毒のような「謎」として印象に残る。「これまで、私は原子力発電に反対するもであったが、このたびの天変を経験することによって、賛成の立場に転じた。即ち現在の私は、たとえば吉隆明が原子力発電に賛成であったのと同じく-あるいは

    kageyomi
    kageyomi 2014/08/17
    "大西は最後に己の中で特攻隊的ロマン主義と「進歩」主義を一致させ、それに殉ずることを選んだのではないか。 "
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