今日の料理は、水煮肉片(薄切り豚肉の麻辣スープ煮)。強烈な麻辣の刺激が特徴的な、四川の名物料理だ。「水煮」というあっさりした感じの名前に騙されて注文し、激しい辛さと痺れに舌をやられて涙を流した人もいるのではないだろうか(←二十数年前の僕)。 麻辣スープが染みた薄切り豚肉はつるりと舌触りがよく、刺激は強いが慣れるとクセになる。これからの暑い時期こそ美味しい料理で、額から汗が噴き出てたところに冷えたビールをぐいーっとやると、最高のひと言だ。 水煮肉片 shuǐ zhǔ ròu piàn水煮肉片(薄切り豚肉の麻辣スープ煮)「こんな料理、家で作るのは大変じゃない?」と思うかもしれないが、四川人の家庭では肉じゃが並みにありふれた家庭料理だそうだ。 作り方を見れば、それも納得。手順こそ少なくはないが、やることは単純だ。基本は豆板醤で辛いスープを作って薄切り豚肉を煮るだけなので、いざ作ってみれば実に簡単