シラウオは鮮度が命。テクノロジーの活用で、フェアな価格での取引を実現させた霞ヶ浦の取り組みとは? マクアケ創業者の好評連載第26回。 茨城県にある湖・霞ヶ浦ではさまざまな魚が取れるが、そのなかでも漁獲量全国2位を誇るシラウオ漁に、いま面白い変革が起き始めている。シラウオの鮮度を人工知能(AI)で客観的に判定し、付加価値を高めてブランド化しようという試みだ。 シラウオは体調5〜10cmほどの高級魚で、新鮮であればあるほどその体は透き通っていて美しく、最近料亭や一部の一流料理人たちの間で人気が高まっているという。 水揚げ後すぐに異物を取り除く選別作業をしてそのまま出荷されるのだが、どうしても気温や水温、水揚げの方法などによって、漁ごとに鮮度にバラツキが出てしまう。しかも大量に水揚げされたシラウオのうち、どれが新鮮でどれがそうでないものかを選別することは非常に困難で、また全体の鮮度を定量化するこ