気仙沼水産試験場(湯澤麻美場長)で19日、水産関係者との情報交換会が開かれた。席上、気仙沼・本吉地方の複数の海域で採取したワカメを交配させた結果、高水温でも成長しやすい品種ができつつあることなどが報告された。 ワカメの品種改良は、同試験場地域水産研究チームの長田知大技師が報告した。気仙沼市波路上で採取した「高水温耐性のワカメ」と、志津川湾産などの「高成長系統のワカメ」を掛け合わせたところ、「高水温に耐性があり、大きく成長するワカメ」に育ったことが確認されたという。 波路上産ワカメ同士を交配させても平均全長は100㌢に満たなかったが、志津川産の高成長系統との掛け合わせにより、平均全長160㌢まで成長したという。 一方、高水温耐性試験では、志津川産同士を交配させた場合は水温20度でも枯れるワカメが生じたが、波路上産と掛け合わせたワカメは水温26度の環境下でも正常に育った。 ただし、高水温耐性が