韓国の北朝鮮専門インターネット新聞「デイリーNK」は1日、北朝鮮が今年3月から、朝鮮人民軍への兵役対象者の最低身長基準を3センチ引き下げ、142センチにしたと報じた。食糧難の影響で対象者の発育が遅れていることが原因とみられる。 同紙によると、北朝鮮では、男性は満16歳の3月ごろに入隊手続きが取られる。「苦難の行軍」と呼ばれた食糧難が本格化した1995年に生まれ、幼少期に栄養失調状態が続いた世代の男性の多くが今年対象となる。 同紙に情報を伝えた北朝鮮咸鏡北道の消息筋によると、3月上旬に当局が昨年までの身長基準で兵役手続きを始めたが、同月末から引き下げられた。最低身長に達しない対象者が多かったためとみられる。引き下げにもかかわらず、必要な新兵を充足できない状況になっているという。(共同)