デジタルメディアはこの10年で、スマートフォンとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によって大きく変わった。だが、新聞や雑誌の危機が叫ばれているうちに、実は世界の「デジタルメディアの危機」もすぐそこまでやってきている──。 世界のあらゆるメディアを発掘・分析し業界から注目を集める若手メディア評論家、佐藤慶一が警鐘を鳴らす緊急報告。 2005年前後にはじまった「メディア激変」 いまや月間アクティブユーザーが16億5000万人以上にもなる世界最大のSNS「フェイスブック」。 学生限定SNSとしてハーバード大学からはじまり、次第に他大学へと拡大、2006年9月に一般開放された。現在、世界の4人に1人が利用している計算になるのだからその規模には驚く。ユーザーの生活にも、メディアのコンテンツ流通にも、大きな影響を与えている。 2006年7月には“つぶやき”で知られる「ツイッター」が誕生し