フェイスブックなどのソーシャルメディアを介して情報を拡散する「バイラルメディア」が、存在感を増している。多くの利用者を集める一方、記事や画像の盗用が問題化している。 バイラルメディアの筆頭は、2006年に開設された米国の「バズフィード」だ。「○○するための10の方法」といったまとめ記事や猫の画像集などで人気を博し、月間1億5千万人以上が利用する巨大サイトへと成長。ピュリツァー賞受賞者を迎え入れるなど、調査報道にも力を入れる。 欧米では、米紙ワシントン・ポストや、英紙インディペンデントなど、既存メディアがバイラルに参入する動きも広がっている。 背景には、「検索からソーシャルへ」という大きな流れがある。 バイラルメディアはネットで話題の情報を探し出し、思わずクリックしたくなるような見出しをつけて配信する。読者が好みのサイトに「いいね!」を押すと、友達の近況に交じってフェイスブックの画面に記事が