札幌市白石区のマンションで知的障害のある妹(40)と姉(42)とみられる遺体が見つかった問題で、姉が約1年半前から3回にわたって区役所に生活相談に訪れ、生活保護申請の意向を示していたことが、市役所への取材で分かった。姉は自身の仕事や妹の世話をしてくれる施設も探していたらしく、生活改善策を練る最中に姉が急死し、連鎖的に悲劇が起きた状況が浮かぶ。【中川紗矢子、小川祐希、佐藤心哉】 市保護指導課によると、姉は10年6月、11年4月、6月に計3回、区役所を訪れ「生活が苦しい」と訴えた。2人の収入は中程度の知的障害がある妹の障害年金だけだったとみられる。昨年6月、姉は「今度、生活保護の関係書類を持ってくる」と言って申請に必要な書類を聞いて帰ったが、その後は相談がなかった。 道警の調べでは、姉妹の部屋には求職についてのメモが残されていた。 また、区内の民間障害者施設によると、姉が約1年前に妹の通所の相