タグ

レビューと文学に関するkanimasterのブックマーク (25)

  • ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった

    有名だけど退屈な小説の代表格は、『一九八四年』だ。全体主義による監視社会を描いたディストピア小説として有名なやつ。 2017年、ドナルド・トランプが大統領に就任した際にベストセラーになったので、ご存知の方も多いだろう。「党」が全てを独裁し、嘘と憎しみとプロパガンダをふりまく国家が、現実と異なる発表を 「もう一つの事実(alternative facts)」 と強弁した大統領側近と重なったからかもしれぬ。 『一九八四年』は、学生の頃にハヤカワ文庫で読んだことがある。「ディストピア小説の傑作」という文句に惹かれたのだが、面白いという印象はなかった。 主人公のウィンストンは優柔不断で、あれこれグルグル考えているだけで、自ら行動を起こすというよりも、周囲の状況に流され、成り行きで選んでゆく。高尚な信念というより下半身の欲求に従っているように見える。 「党」を体現する人物との対話も、やたら小難しく何

    ジョージ・オーウェル『1984年』を山形浩生訳で読んだら驚くほど面白かった
    kanimaster
    kanimaster 2024/01/27
    オーウェルはノンフィクションも面白いのでおすすめ。1930年代のスペイン内戦に取材した『カタロニア讃歌』(岩波文庫)は名作。
  • 夢十夜を十夜で/高山宏: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 いいがあるのではない。いい読書があるだけなのだと思う。 いいがあったら教えてくださいと言われることは多いけど、そんなことは教えられるものではないとなかなか教えられるものではないと思う。いいかどうかは読書する人次第であって、結局は読む人が自分が読みたいと思うを読む以外に、いい読書をする方法はないと思います。 勉強のためにを読む場合でも実はおんなじだ。 勉強したい分野にあわせて、読むを選ぶのはいまどき間違いだと思う。 さまざまな領域で専門分野なるものが瓦解している現在において、ある領域の知を得るためにその領域の専門書を読むというのはナンセンスだということに早く気づいたほうがいいと思います。 当に何かを学びたければ、好きな内容のを読み、そこで感じたことを自分の学び

    夢十夜を十夜で/高山宏: DESIGN IT! w/LOVE
  • 『佐藤春夫『田園の憂鬱』』

    佐藤春夫『田園の憂』(岩波文庫)を読みました。以前は新潮文庫からも出ていましたが、残念ながら現在はどちらも絶版のようです。 詩と小説は同じく文章による芸術ですから、詩人であり、小説家でもあるという人は、それほど珍しくはありません。 しかしながら、そういう人が必ずしも詩的な雰囲気を持ちながら小説を書くとは限らないもので、たとえば島崎藤村などは、あまり詩的感性を感じさせない作風の作家と言えるだろうと思います。 小説というのは、いわゆる起承転結ですが、何かが起こって、それが展開していくことによって、はじめて成立するものです。こうなってこうなってこうなったと。つまりストーリーが大事なんですね。 一方、詩というのはストーリーは必要ではなく、花鳥風月など、その時々に自分の心を強く揺り動かす対象を、感性でとらえようとするものです。カメラのシャッターを切るのに近い感覚でしょうか。 ストーリーを必要とする

    『佐藤春夫『田園の憂鬱』』
    kanimaster
    kanimaster 2013/12/01
    ストーリー中心のレビュー。
  • 志賀直哉『大津順吉・和解・ある男、その姉の死』 - Sound and Fury.::メルの本棚。

    ◆志賀直哉『大津順吉・和解・ある男、その姉の死』岩波文庫、1960年3月 3つの作品とも、書かれていることが、なんだか分かったようで、実はよく分からない。3つの作品に共通しているのは、「父と息子の対立」なのだけど、両者の間の決定的な対立が分からないのだ。このことは、もう何度も言われていることらしいし、実際作者自身も「この小説の欠点として、よくあげられるのは和解は書いてあるが、その前の不和を具体的に書いていない、二人はなぜ、それほどに不和であったかという事がわからない」(p.286)ということだと述べている。続けて、志賀直哉は、この作品で書きたかったのは「和解の喜び」だったといい、それゆえに不和の原因は記さず、「和解の喜び」が表現できたことに満足しているという。 なるほど、たしかに父と息子が「和解」をしているのだけど、でもやっぱりその唐突感はぬぐえない。父を息子は、散々いがみ合ってきて、ちょ

    志賀直哉『大津順吉・和解・ある男、その姉の死』 - Sound and Fury.::メルの本棚。
  • 自意識をめぐる群像劇 – 朝井リョウ「何者」

    何者 この著者が一番気になっているのは、多分、自分も含めた人々、特に若者たちの自意識なんだろう。それを単に、自意識過剰な人達、─所謂、昔っからそういう人間は「嫌な奴」と決まってるわけだけど、そういう「嫌な部分」を明るみに出すのではなくて、「自意識過剰な人達」のことを揶揄したり、批判したりしている人達の「自意識過剰」さみたいなものも含めて扱うってところにこの人の作品の面白さがあるのだろうと思う。 だいたい自意識過剰な人達とか、自分はこういう人間で、みたいなことを自分で主張したり定義したりする人ってのは、コミュニティの中では嫌われる。これは今も昔もそうなんだろうけど、昔は自分を表現する手段が話をするとかしかなかったものが、ソーシャルメディアの普及のせいで、誰にも話かけたり、主張したりもしてないけど、自身を演出することができるようになってしまった。そのせいで、一見過剰な自意識は直接的なコミュニテ

    自意識をめぐる群像劇 – 朝井リョウ「何者」
    kanimaster
    kanimaster 2013/04/07
    面白そうだ。
  • 島尾敏雄『死の棘』 - 私的感想:本/映画

    思いやりの深かったが、夫の「情事」のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる、ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てにはどこへ行くのか?―ぎりぎりまで追いつめられた夫との姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。 出版社:新潮社(新潮文庫) 幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが。不幸な家族にはそれぞれの不幸な形がある。 ってのは、『アンナ・カレーニナ』の冒頭部だけど、作はその典型のような作品だ。 主人公の「私」は家庭がありながら、ほかの女と関係を持っている。それがために、は錯乱状態となり、深く後悔した夫は、とやり直そうと心に誓う。 要約するならそういう話だ。 夫の浮気。それは不幸な家庭の一典型だろう。 そしてそんな彼の過ちのために、家庭崩壊を引

    島尾敏雄『死の棘』 - 私的感想:本/映画
  • lunaticprophet.org - このウェブサイトは販売用です! -  リソースおよび情報

  • 【書評】トーベ・ヤンソン短篇集【Book Japan】

    フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンに「往復書簡」という作品がある。その名のとおり書簡体の小説だが、題名とは異なって「往復」はしない。小説は、十三歳の少女タミコ・アツミがヤンソンに出した手紙が(おそらくは)年代順に並べられた形で構成されており、ヤンソンが出した返信の内容はタミコが綴った文面から察する以外にないのである。 作家に憧れ、いつかその家を訪れたいと願うタミコに、ヤンソンが贈った言葉も。 ――ヤンソンさん すばらしい手紙をありがとうございました。 フィンランドでは、森は大きく、海も大きいけれども、 あなたの家はとても小さいこと、よくわかりました。 作家の書いたのなかでこそ作家と出会うべきだ、 というのはすてきな考えです。 一日じゅう、勉強をしています。 元気で、長生きしてください。 あなたのタミコ タミコ・アツミが実在するか、この逸話が現実にあったものかどうか、といったことはひとま

  • 今すぐ無料で見る!

    テレビドラマ 【動画】「ナイツ&マジック」をフルで無料視聴する方法と見逃し配信サイト 2021年9月27日 chigusa@atonality.jp

    今すぐ無料で見る!
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2012092800004.html

    kanimaster
    kanimaster 2012/09/28
    映画版の桐島=キリスト説。
  • 今週の本棚:鴻巣友季子・評 『母の遺産−新聞小説』=水村美苗・著- 毎日jp(毎日新聞)

    (中央公論新社・1890円) ◇美醜織りなす母と娘の愛と挫折 近所の病院の待合室で、隣に座る五十路(いそじ)の女性が一心不乱にを読んでいた。の袖にちらりとW・モリスの装幀(そうてい)画が見え、実母の介護と結婚の挫折を描いた『母の遺産』だとすぐにわかった。女性は私が去るまで一度も顔をあげなかった。 新聞連載小説が最大の「エンタメ」だった明治時代、愛と富の間で引き裂かれる『金色夜叉』のお宮さんの姿に、「自分のことが書いてある!」と若い女性読者は思いなし熱狂した。新聞連載された『母の遺産』は、こうして大衆に影響を及ぼす新聞小説をモチーフとして作中に描きつつ、自らがかつての新聞小説のあり方(コンセプト)を再現する。先行作『私小説』『小説』につづき、スタイルと言語のふるまいによって主題を表現する自己言及的な題名の小説と言えるだろう。

  • 伊藤聡『生きる技術は名作に学べ』 - sekibang 1.0

    生きる技術は名作に学べ (ソフトバンク新書)posted with amazlet at 10.02.28伊藤 聡 ソフトバンククリエイティブ 売り上げランキング: 564 Amazon.co.jp で詳細を見る 『空中キャンプ』の人こと、伊藤聡さん*1の単著をとても楽しく読む。これはとても素敵な文章が収録されていて、読みながらなんだか数年後に高校入試や大学入試の現代文の問題に採用されてもおかしくないな、というぐらいに深い意味が各所に散りばめられただった。仮にこのから問題が出たら受験生はすごく喜んでしまうと思う――なぜなら、とても読みやすくて、意味もとりやすいから。大澤真幸のようなパースペクティヴから、じわじわと意味が掘り出されていく過程が鮮やかだ。それから宮さん*2が描いているイラストにもいろんな意味で驚きました。宮さん、人間も描けるんですね!(失礼) 私が最も好きなパートはヘッ

    kanimaster
    kanimaster 2010/02/28
    「宮本さん、人間も描けるんですね!」
  • 古典名作をあなたの街へ。伊藤聡「生きる技術は名作に学べ」 - 深町秋生の序二段日記

    http://d.hatena.ne.jp/zoot32/ さてナイスガイブロガー空中キャンプさんの著作「生きる技術は名作に学べ」がついに登場。 と同時に読破した。送ってくれてありがとう。ブログと同じく軽妙かつポップな文章のおかげであっという間に読み終わってしまった。やはりブログで膨大な量のテキストを書いているだけあって、初めてのとは思えないこの読みやすさは特筆に値する。 カミュの「異邦人」、ヘッセの「車輪の下で」、トゥルゲーネフの「初恋」、アンネ・フランク「アンネの日記」、ヘミングウェイ「老人と海」、スタンダールの「赤と黒」、トーマス・マンの「魔の山」などがセレクトされている。内容は敷居の高そうな西洋古典名作10作を、空中キャンプ流にその内容をきわめてわかりやすく紹介。その名作に秘められたエッセンスをおもしろく読者に提示するというスタイル。読んだことのない作品があっても、「あー、そうい

  • 私小説のすすめ   小谷野 敦 - 二草庵摘録

    のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。 あきれるばかり真率きわまるエッセイ。しかしまた、このいわば「志の低さ」に辟易する人も多いだろう。わたしは、どちらかといえば、この後者である。 表紙カバーに巻かれた<平凡社新書10周年>という帯には『才能がなくても書ける。それが私小説。その魅力を説き、「書きたい人」にすすめる、挑発的文学論!』と銘打ってある。また、扉のうらには、つぎのような紹介文が・・・。 『私小説は日独特のダメな文学、ではない! 私小説は西洋にだってたくさんあるし、多くの有名作家が私小説からスタートしたのだ。しかも、文学的才能がなくても書け、誰もが一生のうち一冊は書きうる小説である。なぜ私小説は誤解され、蔑まれてきたのか?』 以前にも書いたことだが、大型書店へいくと、出版各社がこぞって「新書」を刊行し、新書と

    私小説のすすめ   小谷野 敦 - 二草庵摘録
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    超絶品!死ぬまでに一度はべてほしい煮込み10選 ああ。いかにもインターネット!みたいなタイトルをつけてしまった。 「超絶品!死ぬまでに一度はべてほしい煮込み10選」て。読んでほしすぎて大仰な形容詞をつけて数字を入れて読み手の注意を引くタイトル、もうネット記事まるだしである。 でも、わかってほしい。…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • asahi.com(朝日新聞社):1Q84 BOOK 1・2 [著]村上春樹 - 書評 - BOOK

    1Q84 BOOK 1・2 [著]村上春樹[掲載]2009年6月7日[評者]鴻巣友季子(翻訳家)■「根源悪」を追究 何かが変わった なにか吹っ切れた感じがする。あのとき感じた「意志」は実践されたのだ――7年ぶりの新作長編を読みだしてすぐにそう思った。前作の中編『アフターダーク』には、深い森から踏みだす決意のような、飛び立つ直前の構えにも似た気配が漂っていた。『1Q84』には、新しい村上春樹がいる。読者は「何かが変わった」と感じるだろう。その一方、やはり村上ワールドは不変とも思うだろう。 オウム真理教の問題に向きあい、90年代に2冊のノンフィクションを書いた作者が、事件から14年を経てカルト教団を素材に小説を発表した。舞台はイラン・イラク戦争が続くバブル以前の1984年。予備校講師をしながら小説家を目指す「天吾」と、スポーツジムに勤めながら非道な男たちの殺しを請け負う女性「青豆」2人の視点で

    kanimaster
    kanimaster 2009/06/15
    鴻巣友季子のレビュー。格調高い書評にしびれる。
  • 名作を読む

    志賀直哉の小説の題材のほとんどは自分が体験したことである。いわゆる私小説といわれるものが大半である。  志賀の最高の傑作が「城の崎にて」であることを認めるのに私はやぶさかでない。この小説は私小説の最たるものであるが、おもしろさまたはうまさという意味で傑作なのが「赤西蠣太」だと私は思っている。  「赤西蠣太」は志賀の作品の中では異色である。この小説歴史を題材にして、ストーリーのおもしろさを追求している。私は「赤西蠣太」を読んだとき、志賀の違った面を見た思いがした。ストーリーテラーとしても志賀は一流だと思った。 「赤西蠣太」は仙台藩で起こった伊達騒動を背景とした短編である。  伊達騒動は歴史上たいへん有名な騒動で歌舞伎の「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」はこの騒動を扱ったものである。  伊達騒動といえば、原田甲斐が悪人と相場が決まっているが、実は原田は悪人どころか、仙台藩の分割を狙う幕府

    kanimaster
    kanimaster 2009/04/09
    長文書評ブログ。コメント欄が毎回同じ顔ぶれでなんだか不思議。
  • 13. 【祝・芥川賞】複合機殺害事件・地質調査会社OLは見た!(湯けむり無し):日経ビジネスオンライン

    ミノベの努力に機械や道具はそれなりに報いた。控えめに言っても、共存が可能だというレベルに達してくれた。しかし意識的に怠慢する機械だけはどうしようもない。〔…〕 ミノベに言わせると、アレグリアはどうしようもない性悪だった。快調なスキャン機能で、それを主に使う男性社員の歓心を買い、その実怠惰そのものの態度をミノベには示し、まるで媚を売る相手を選んでいるようにも見える。 作品の表題にあるアレグリアとは、〈A3からA1対応のプリンタ、スキャナ、コピーの三つの機能を持つ複合機〉、〈品番YDP2020〉である。ミノベとトチノ先輩は、仕事がらほとんどこれをコピー機として使っている。いっぽうこれをスキャナとして使うのは、男性社員が多い。 スキャナとしては大過なく日々の勤めを果たしているアレグリアだが、コピー機としてはいろいろと問題が多い。 寒くもない作業室で、なにかというと〈ウォームアップ中です。しばらく

    13. 【祝・芥川賞】複合機殺害事件・地質調査会社OLは見た!(湯けむり無し):日経ビジネスオンライン
    kanimaster
    kanimaster 2009/01/16
    津村記久子『アレグリアとは仕事はできない』
  • 書評サイト-本スキ。

    書評サイト-スキ。」のコンテンツ 書評サイト-スキ。TOP: このページです。 < 書評関連 > 日書評: 漢字名の作家さんの書評/50音順 外国の書評: アルファベット順 直木賞受賞作を読む: 直木賞受賞作一覧と書評 ミステリを読む: サイト内のミステリ作品の書評スキ。」内全文検索: 書名/キーワード/著者名の一部等で書評検索 書籍名順の書評一覧: 書籍名順 書評のバックナンバー: 最近追加した書評 < その他 > リンク集: 書評サイトや検索サイトのリンク集 メール(ご意見・ご感想): メールフォーム。ご意見・ご感想はこちら。 ご挨拶・ご案内等: 当サイトへのリンク/書評のお気に入り度数について

  • ドストエフスキー『罪と罰』について(1)

    最近、また『罪と罰』を読んでいる。もう何度目だか分からないがこのは読むたびに新しい発見がある。当に腰骨の芯から痺れさせるだ。 ドストエフスキーの凄いところは小学生でも面白いところだと思う。特に『罪と罰』はその冗長な語りが読書速度の遅い小学生にはつらいにしても、それぞれの込み入った事情を抱える感情的・知性的に極端な登場人物が演じる緊迫した各場面が、入念に編み上げられているのだから、細かいところは何も分からぬとも、筋の面白さ一で面白く読めてしまう。 なにせ主人公はばりばりニートな引きこもりで、やばい思想を頭に一杯詰め込んで婆さんと娘を斧で打ち殺し、その後は生意気に警察とデスノート状態の問答をするし、飲み屋で会うおっさんは酒で身を滅ぼし、娘を売春婦にしてもなお呑み続けて(しかもその娘の金で)、肺病病みで精神もきちゃってる奥さんと子供三人残して馬に蹴られて死んでしまって、奥さんは葬式の日に

    ドストエフスキー『罪と罰』について(1)