国立天文台は7日、南米チリの「アルマ望遠鏡」のアンテナ群の一部が、故森田耕一郎同天文台教授=当時(58)=の功績をたたえて「モリタアレイ」と命名されたと正式発表した。 同天文台によると、国外の望遠鏡に日本人の名前が付くのは初めて。林正彦台長は「彼を失った悲しみは消えないが、その名がアルマ望遠鏡に残ることになったのはうれしい限りだ」と話している。 森田さんは、アルマ望遠鏡で日本が担当した16台のパラボラアンテナの配列を設計し、天体画像の精度を高めることに貢献。2010年からは現地でチームリーダーの一人として国際的に活躍したが、昨年5月7日、サンティアゴの自宅前で強盗に襲われ死亡した。 アレイはアンテナが整然と並んだ様子を意味する。