一般の企業においても、起案はするものの陽の目を見るまでに時間がかかったり、あるいは頓挫してしまうプロジェクトは星の数ほどあるでしょう。宇宙に行けるようになるまでの気の遠くなるような歳月を、宇宙飛行士の古川聡さんはこつこつと地道な努力で耐え抜きました。 しかし、宇宙飛行士になること自体、そして宇宙へ出て行く究極の環境についての不安はなかったのでしょうか? 話を伺いました。 リスクを許容するためには、正確に把握すること 古川さん: 宇宙へ出て行くことを、人によっては不安に思うかもしれません。その際、リスクを正確に把握した上で許容するという手順を踏んでいくことになります。 私には宇宙で仕事をしたいという強い気持ちがありましたので、多少のリスクが想定されても国際宇宙ステーションに行きたかった。1986年のスペースシャトルチャレンジャー号爆発事故など、打ち上げや帰還の際には100回から200回に1回
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