東京・吉祥寺で2007年策定のグランドデザインに描かれた街づくりが着々と進んでいる。駅ビル建て替えなどの大型工事が次々と完成。昭和の時代にひと通りの整備を終えた街に、ガラスを多用した今風の建物が増えるなど、様相が変わりつつある。 京王線側となる吉祥寺駅南口に2014年4月に開業した駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」。高層部にガラスルーバー、低層部に壁面緑化を施して、井の頭公園に向かう南口のイメージを刷新(写真:赤坂 麻実) 東日本旅客鉄道(JR東日本)と京王電鉄が実施していた一連の工事が2014年春に竣工。建て替えた京王吉祥寺駅ビルが開業し、駅の南北自由通路が拡大するなど、大きな変化を遂げた。駅周辺ではユニクロ、ヤマダ電機、ドン・キホーテなど大型店舗の開業が相次いでいる。 吉祥寺は「住みたい街ランキング 」などで1位に選ばれることが多いものの、激しい都市間競争で相対的に地位が下がりつつある。JR