兵庫医科大学は、多能性細胞 「iSC細胞」 を使って、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)や各製薬会社との研究を開始します。 虚血誘導性多能性幹細胞:iSCs(ischemia-induced multipotent stem cells)の略。脳梗塞などで脳の組織を養うために必要な血液が回らなくなると、脳機能が傷害され脳細胞は死に至ります。その際、 失われた組織を修復し、再生させるために「iSC細胞」が生み出されること を、兵庫医科大学 先端医学研究所 神経再生研究部門 教授の松山知弘と准教授の中込隆之が中心になって平成27年に発見しました。 この幹細胞は神経系の細胞をはじめ、免疫を司る細胞や血管、骨など、多くの細胞や組織を作り出せるものですが、傷害を受けて自然に発生する細胞であることから、 がんになったり奇形腫をもたらしたりする可能性は低い です。iSC細胞が作り出す新た