オランダTomTom社は、自動運転に使う開発中の高精度地図データを「CES 2017」(米国ラスベガス、一般公開日:2017年1月5~8日)で紹介した。車両の現在位置の推定に、周囲の物体を全て使うのが特徴。主に高速道路が対象で、現在はフランスやドイツ、米国38州分のサンプルデータを提供できる段階にある。CESには完成車メーカーが多く出展するが、「そのうち8割以上が開発中の地図データを評価している」(TomTom社)ことを明かした。 通常、地図を使った位置推定では、車載センサーで認識した特徴物を地図データのものと照合して実施する。例えばTomTom社の競合企業であるドイツHERE社の地図データでは、赤外線レーザースキャナー(LiDAR)で集めた点群データをベクトル(線)データに変換して、信号機や標識などの一部の物体を照合するための特徴物にする。データ量を小さくできるのが利点だ。 一方、Tom