南米ベネズエラで6日に議会選挙が行われ、中道の野党連合が過半数の議席を取ることが確実となり、反米左派の現政権との間で今後対立が深まり、国内の混乱が広がるおそれも懸念されています。 これに対して、故チャベス前大統領の後継者で、反米左派政策を継承するマドゥーロ大統領を支える左派の与党は議席を大きく失い、現時点で46議席にとどまっていて、マドゥーロ大統領がテレビ演説で敗北を認めました。 この結果、議会はチャベス前大統領が政権に就いた1999年から多数派を維持してきた反米左派の与党が、16年ぶりに議会の主導権を失うことになりました。 この背景には、外貨の収入源である石油価格の下落に伴って深刻な経済危機が続き、食料品や医薬品などが大幅に不足しているうえ、年100%を超えるとされるインフレや治安の悪化で、現政権への不満が高まっていることがあるとみられます。 ただ、選挙で勝利した中道の野党連合と反米左派