1週間にわたる春節(旧正月)休暇が明けた。上海でもこの記事が公開される前週から、ようやく社会が始動し始めた。 中国で春節明けのこの時期は転職シーズンだ。中国の企業は通常、「紅包」(ホンパオ)と呼ばれるボーナスを、春節休暇の直前、すなわち例年1月か2月に支給する。ボーナスをしっかり確保し、10日前後の長い春節休暇を満喫した上で、転職活動を始める、というパターンが多い。 EMS(電子機器受託生産)/ODM(Original Design Manufacturer)業界でも、春節明けには例年、人手の確保に苦労するということについては、このコラムでも何度か触れてきた。通常、会社の寮に住み込みで働いているワーカーたちが春節休暇で帰省し、そのまま戻らず別の工場に移るというケースが多いからだ。 2013年も中国や台湾のメディアが春節明け早々に報じたEMS/ODM関連のニュースは人集めの記事だった。EMS