(前編から続く) 千葉大学柏の葉キャンパス(千葉県柏市)内にある特定非営利活動法人「植物工場研究会」(理事長・古在豊樹)の実証施設。そこで野菜を安全で安定的に生産するための研究を進める植物工場研究会の副理事長、丸尾達さん(千葉大学大学院教授)に前編に引き続き、これまでの研究成果と日本型植物工場の可能性について聞いた。 インタビュー・撮影/長坂邦宏 nikkei BPnet編集 構成/宮島 理 オランダ並み高収量のトマト栽培へ ――植物工場研究会では、具体的にどのようなコンソーシアムを設置しているのでしょうか。 丸尾達さん(以下、丸尾) 現在、9つのコンソーシアムがありますが、そのうち、千葉大学柏の葉キャンパスで実証・展示を行っているコンソーシアムは7つです。トマト類栽培を行っている「統合環境制御による生産性向上」など5つのコンソーシアムと、レタス類栽培を行っている「低コスト未来型人工光利用