インターネットの普及を核としたテクノロジーの発達は、わずか20年で私たちの働き方、余暇の過ごし方、生活のすべてを大きく変えました。また流通システムの変革により人間の体をつくる食事の内容、スタイルも激変しています。便利さを極めたような現代のライフスタイルですが、一方でそれはやっかいな病気の一因になることがあります。この連載ではその一例として、脳と心に表れるさまざまな問題を紹介し、その背景にも目を向けていきます。解説はくどうちあき脳神経外科クリニック(東京都)の工藤千秋院長。自らのクリニックが癒やしの場となることを目指し、病気の治療だけでなく心のケアにも重点をおいた医療を実践されています。【聞き手=医療ライター・竹本和代】