イスラム教の大巡礼「ハッジ(Hajj)」の最中に自分撮りをする巡礼者たち(2014年10月4日撮影)。(c)AFP/MOHAMMED AL-SHAIKH 【10月6日 AFP】イスラム教の聖地の前で、高齢の父親に腕をまわしたユセフ・アリさんは、にっこり笑ってカメラのシャッターを押す──。今年のイスラム教の大巡礼「ハッジ(Hajj)」では、こうした「自分撮り」が至る所で見られるという。 しかし、イスラム教の重要な行事であるハッジの最中に、世界中から集まる若い巡礼者たちがひっきりなしに「自分撮り」を行っていることを快く思わない人たちも多い。 宗教行事としては世界最大規模を誇るハッジ。聖地メッカ(Mecca)のカーバ(Kaaba)神殿の周囲をまわるタワフ(Tawaf)、アラファト(Arafat)山山頂での祈りやミナ(Mina)渓谷での投石などが行われる。今年は、200万人を超えるイスラム教徒らが