今回のパワードスーツの用途には、災害派遣や島しょ奪回などを挙げる。重い装備品を背負ったままでも素早く活動できるようにするのが狙いである。2014年の御嶽山の災害を受けて、人間しか入れない場所での救助活動のサポートする能力を重要視して開発を進めている。 試作機のパワードスーツが2018年に完成し、現在は屋内の実験室や野外の演習場で性能評価を実施中である。例えば、装着者の歩きやすさなどの定性評価と、センサーの応答性や制御システムのオンオフ切り替えの正確性などの定量評価を実施しながら、課題点を洗い出す段階だ。 装着時の走行速度の目安となる時速13.5kmは、一般に兵士が走る際の速度だという。「足の先まで外骨格のある製品で、このように走れるものはこのパワードスーツが世界初」(防衛装備庁 先進技術推進センター 研究管理官(第1技術領域担当)付 協調ロボットシステム技術推進室長 認識拡張技術推進室長の
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