starpos.booth.pm よくありそうなタイトルのC++の入門書ですが、中身もよくありそう…ではないです。「文法やライブラリを一から説明して退屈なサンプルプログラムを作る」といったありきたりの入門書とは一線を画し、C++が持つ膨大な機能の中からいくつかを選んで「これはこう使うとよい」「この機能は存在はしているけど使わないほうがいい」という意見をきっちりとした理由付きで書いている本です。筆者の星野さんが企業のインフラを支える下記のようなC++ソフトウェアをC++で長年書いてきたエンジニアであることもあって、それぞれの意見は観念的なものではなく、実践的です。これらの意見が唯一絶対なものとは言いませんが*1、C++初心者がモダンなC++プログラムを書く上で大いに参考になる本だと思います。 github.com 本書の対象読者は「C++使ったことあるけどどういう書き方がいいのかわからない」