レアアース(希土類)の国際価格が下落している。高性能磁石に使うネオジムなどは1年前に比べ2割安い。電気自動車(EV)向けなどの需要増が見込まれるが、それ以上に最大生産国の中国での供給過剰懸念が強い。中国は国家管理の姿勢を鮮明にするが、上昇の兆しは見えない。6月下旬、中国政府は「レアアース管理条例」を10月1日に施行すると発表した。レアアースは国家に属し「いかなる組織や個人もこれを侵害し、破壊し
11月14日、自動車業界では、レアアース(希土類)をほとんど使わない電気自動車用(EV)モーターを作る動きが活発化している。写真は、カリフォルニア州マウンテン・パスで、鉱石を運ぶトラック。2020年撮影(2023年 ロイター/Steve Marcus) [ロンドン/ベルリン 14日 ロイター] - 自動車業界では、レアアース(希土類)をほとんど使わない電気自動車用(EV)モーターを作る動きが活発化している。レアアースの生産は中国が支配しており、欧州、米国、日本の自動車メーカーとサプライヤーは、中国依存を避けようと、こぞって代替品を模索している。 自動車メーカーはこれまで、レアアースを基にした永久磁石を搭載するモーターに頼ってきた。 しかし、かつて大きすぎて効率も悪すぎた永久磁石を使用しないタイプのモーターや、レアアースの含有量を大幅に減らしたモーターが商業的に利用できるようになったことで、
4月5日午後、松野博一官房長官(写真)は会見で、中国が電気自動車(EV)などに使用する高性能レアアース(希土類)磁石の製造技術の輸出を禁止する方向で検討していることについて、その影響を注視していくとの見解を示した。写真は2021年10月、都内で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 5日 ロイター] - 松野博一官房長官は5日午後の会見で、中国が電気自動車(EV)などに使用する高性能レアアース(希土類)磁石の製造技術の輸出を禁止する方向で検討していることについて、その影響を注視していくとの見解を示した。 松野官房長官によると、中国政府は2008年に同国からの輸出を禁止または制限する技術のリストを公表し、レアアースの加工技術や合金技術が対象になっていた。今回、対象の見直し作業を行っており、その中にレアアース関係で磁石加工技術を新たに輸出禁止の対象にするほか、太陽光
中国のリチウム大手で深刻な債務危機に直面している天斉鋰業は、1月17日、わずか2日前に明らかにした増資計画を撤回すると発表した。短期売買を通じた不当利益を得ようとしているとの疑念を招き、投資家や証券取引所の信認を得られないリスクがあると判断したからだ。 同社が1月15日の株式市場の取引終了後に発表した増資計画は、支配株主である天斉実業集団およびその全額出資子会社に対して増資後の発行済み株式の23%に相当する4億4312万株を1株当たり35.94元(約576円)で発行し、約159億2600万元(約2551億円)を調達。銀行借入の返済と運転資金の補充にあてるという内容だった。 しかし計画が開示されるや、増資の真意を怪しむ声が投資家から噴出した。というのも、再生可能エネルギー関連株への投資ブームのなか、電池の原材料として欠かせないリチウムの採掘権益を持つ天斉鋰業の株価は上昇を続け、1月15日の終
米国防総省の元アドバイザーによると、中国がレアアース(希土類)の国際市場における支配を維持する可能性は低いという。ユーザーがレアアースの消費の効率性を高めるとともに、代替的な調達先を見つけたためだ。 2010年に中国が輸出制限を課し、供給量を制限することで貿易戦争を仕掛けた後、レアアースの価格は急騰した。レアアースを採掘する鉱業会社の株価も急上昇した。 ランタンやジスプロシウムなどのレアアースは、巡航ミサイルなどの兵器システムを含む多くの先進技術にとって欠かせない材料で、中国は当時、世界の供給量の約97%を支配していた。 だが、それ以来、レアアースの価格は大きく下げ、米国のモリコープやオーストラリアのライナスを含む生産者の株価も急落した。 価格高騰で中国以外のサプライヤーへの投資が増加 テキサス大学の経済学者で2010~12年に米国防総省でレアアース問題に取り組んだユージーン・ゴルツ氏は、
「レアアースが手に入らないので工場を止めないといけないかもしれない」。2010年秋,多くの材料メーカーからこうした戸惑いと不安の声が上がりました。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をきっかけに日中の緊張が高まり,一時,中国発のレアアースが輸出されない事態に陥ったからです。特に,ガラスの研磨に使うセリウムや光学ガラスの添加材料に利用するランタンが極端な供給不足になり,後一歩で工場の操業停止にまで至っていたところもあったようです。今は,中国からのレアアースの輸出が再開し,ほっと一息つけたところのようです。 とは言いましても,レアアースの供給の逼迫と,それによる原料価格の高騰は2011年中は続くと見られています。その理由はこうです。レアアースの年間世界産出量に占める中国の割合は97%もあります。中国は年々レアアースの海外輸出許可枠(EL枠)を減らしていまして,2011年度は前半で前年から35%減の1
ハイブリッド車や電気自動車などの駆動用に搭載されている高性能なモータ(永久磁石式同期モータ)の多くが,日本メーカー製です。ところが,近い将来,中国製のモータが,席巻する時代が来るという見方がモータ技術者の間で,ささやかれ始めています。 モータ技術者たちが,こうした懸念を持つのには二つの理由があります。まず,モータは構造をまねるのが簡単なこと。モータを分解して寸法や材料を調べれば,簡単にコピー品ができてしまいます。 もう一つは,高性能なモータに必要な希土類を中国が支配しているため,高性能なモータを日本より安く作れるという点です。高性能なモータにはネオジム磁石という強力な磁石を使うのですが,この材料には高温に弱いという欠点があります。特に,ハイブリッド車の場合はモータの近くにエンジンを抱えることから,その熱でモータも高温になってしまいます。こうした高温でも,磁石が劣化しないように,ネオジム磁石
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