見直しが続く欧州の自動車電動化方針 トヨタ、ホンダ、マツダ…日本メーカーの「EV急減速」への対応は? 完全電動化のタイムリミットを前に鈍化するEV販売と揺れる目標 ボルボが新たなフラッグシップモデル「EX90」の発売を目前に控えた9月4日、2030年までの完全電動化方針を変更した。2030年までに先進国を走る自動車の相当数がBEV(Battery Electric Vehicle)に置き換わるはずだった計画は、2024年、欧州を中心に見直しが相次ぎ、BEV化の急先鋒(せんぽう)と見られた米国・中国でも販売の勢いは鈍化している。この混乱した状況に、日本メーカーはどう対応しようとしているのか。 次々に報じられる完全EV化見直し ヨーロッパの自動車メーカーの中に今後のEV戦略を見直す動きが出てきた。 最も顕著な反応を示したのはボルボで、「2030年までに完全なEVメーカーになる」としていた方針を