北海道の北にある巨大な島サハリンは、 じつは稚内からわずか40数キロしか離れていない 〝日本にもっとも近い外国〟だ。 昨年の夏、香港・ベトナム・台湾・モンゴルのアジア諸国を放浪した さすらいの旅人ホーボージュンさんが、 この夏は北方の島サハリンへ旅に出た。 まずは宮沢賢治も旅したという オホーツクの海岸線を歩き始めた。 (サハリン前編はこちらから) ロシア美人は笑わない 「ロシア人はまったく笑わないけど、別に怒ってるわけじゃないんだからね」 ここに来る直前、サハリン事情に詳しい友人からそう聞いていたが、それは100%本当だった。州都のユジノサハリンスクに到着し、予約してあったホテルで僕はまずその冷徹な洗礼を受けた。 「あのう、予約を入れておいた者なんですが」 カウンターに座った金髪の受付嬢にそう声をかける。すると受付嬢はニコリともせずに言い放った。 「Пожалуйста, покажит
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