指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)で、ナンバー2、ナンバー3が相次いで逮捕されたことを受け、年末恒例の組行事「納会」(事始め)を中止することが11日、捜査関係者への取材でわかった。山口組は現在の組長も服役中で、トップ3が不在という事態。山口組の年末の組行事が行われないのは初めてという。納会の代わりに毎月開かれる通常の「定例会」として直系組長を集め、今後の体制を協議するとみられる。 捜査関係者によると、山口組の年末行事は、毎年12月13日に「事始め」として開かれており、全国の直系組長らが羽織袴(はかま)の正装で参加。山口組組長から盃(さかずき)をうける儀式という。 現在の組長、篠田建市受刑者(68)=通称・司忍=が平成17年12月に銃刀法違反罪で収監された後は、「納会」と名称を変えて実施されていた。 しかし、今年11月に京都府警が恐喝容疑でナンバー2の高山清司被告(63)=恐喝罪で起訴=