国土交通省は25日、整備を進めている東九州自動車道の佐伯インターチェンジ(IC)~蒲江IC間(約20・4キロ、ともに大分県佐伯市)の開通について、予定していた2015年度中から14年度中に前倒しすると発表した。これにより、北九州市~宮崎市の区間(約320キロ)が14年度中に全面開通する見通しとなった。九州自動車道、宮崎自動車道と合わせ、九州をほぼ一周する高速道路網が実現する。 同省によると、佐伯~蒲江IC間では、距離の長い「蒲江トンネル」(約2・8キロ)と「佐伯トンネル」(約1・6キロ)の早期貫通が課題だった。大型の掘削機械や車両を使うなどし、蒲江トンネルは今月6日に貫通、佐伯トンネルも掘削が約9割まで進んだ。さらに政府の14年度予算案で整備費確保のめどがついたため、前倒しが可能と判断した。 奄美復帰60年、住民ら喜び新た (12月26日) タカ二・三軍本拠筑後市へ、移転最終候補地に (1
JR九州は11日、今夏の節電対策として、電力需要がピークを迎える午後の時間帯に、運行本数を減らす「間引き運転」を実施する方針を明らかにした。JR九州が節電目的で間引き運転に踏み切るのは初めて。新幹線を除く路線を対象とし、来週中にも削減本数などの具体策を詰める。 通勤・通学の乗客が少ない正午~午後3時に、鹿児島線を軸に間引き運転する方向だ。1編成あたりの車両数を減らすことも併せて検討している。 九州電力と九州運輸局は管内の鉄道会社に対し、猛暑だった2010年に比べ、正午~午後3時に10%の節電を要請。JR九州は、昨年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開業で使用電力が10年より増えており、節電目標を達成するためには、間引き運転などが避けられないと判断している。
福岡市営地下鉄箱崎線(中洲川端~貝塚、4・7キロ)と西鉄貝塚線(貝塚~西鉄新宮、11キロ)をつなげて直通運転する計画で、福岡市は収支予測と費用対効果の試算から「直通化は困難」とする見解をまとめた。直通化は、市が構想している人工島(アイランドシティ)への鉄道延伸の前提となっており、延伸構想の事業化は厳しい状況になった。 直通化を巡っては、市は〈1〉西鉄新宮~中洲川端(15・7キロ)〈2〉西鉄新宮~天神(16・5キロ)の2案を挙げ、いずれも区間内を3両編成の新型車両で運行することを検討してきた。 市の収支予測では、2案とも直通運転開始から約10年後の利用者は、1日当たり約4万4000~5万8000人増加し、増収は年間約2億~2億6000万円。これに対し、駅ホームや改札システムの改修などに要する初期投資は約190億~200億円。これに車両の補修など更新経費などを加えると、40年間使用した場合、年
福岡市営地下鉄七隈線(橋本~天神南、12キロ)の延伸計画で、市は天神南駅からJR博多駅までの延伸ルート(1・4キロ)間に新設する中間駅について、同市博多区の大型商業施設「キャナルシティ博多」近くに設ける方針を固めた。7日の市議会交通対策特別委員会で報告する。 新駅は、国道202号(国体道路)と博多駅前通りの交差点近くの同通り沿いに設置する。市交通局は、国体道路沿いに設けることも検討したが、博多駅前通りの方が、昔ながらの町家や寺社が残るエリアや、近くの商店街の振興も図られると判断した。駅名は未定。 キャナルシティは9月に「イーストビル」(第2キャナル)がオープン。1か月間の施設全体の来場客が前年同期の1・7倍の185万人に達するなど好調なスタートを切っており、新駅設置で、天神との回遊性の高まりが期待される。
JR九州の九州新幹線鹿児島ルート全線開業(3月12日)のあおりで、競合する航空会社が苦戦している。福岡―鹿児島線の3~6月の定期便乗客数は前年同期比で約6割減、大阪・伊丹―鹿児島線も約3割減。織り込み済みの数字で、機体の小型化など対策は打っているとはいえ、搭乗率は採算ラインとされる60%を下回るケースもみられる。 九州新幹線は山陽新幹線と相互乗り入れしており、新大阪―鹿児島中央間の最短所要時間は3時間45分、博多―鹿児島中央間は1時間19分。開業前と比べると、それぞれ1時間17分、53分短縮された。 これに対し、旅客機の大阪―鹿児島線の最短所要時間は1時間10分、福岡―鹿児島線は45分と大幅に短い。しかし、空港までの移動や搭乗手続き時間も必要で、料金は新幹線より高い。大阪―鹿児島線の3~6月の乗客数は22万5500人と31・1%減、福岡―鹿児島線も1万9600人と57・0%減だった。
福岡市営地下鉄箱崎線(中洲川端〜貝塚、4・7キロ)と西鉄貝塚線(貝塚〜西鉄新宮、11キロ)について、直通運転を計画している福岡市が〈1〉三苫〜中洲川端(13・7キロ)〈2〉三苫〜天神(14・5キロ)の2案を検討していることが分かった。 いずれも3両編成車両の運行を想定しており、市は需要予測を精査し、事業採算性などの調査を進める。 西鉄貝塚線の三苫〜西鉄新宮は福岡市外のため、直通化には関係自治体との調整が必要。地下鉄空港線の天神以西は、赤坂や大濠公園などで利用客が多く、3両編成車両に向かないため、対象から外した。 貝塚駅での地下鉄箱崎線と西鉄貝塚線の乗り継ぎは、一度ホームを出て改札を通らねばならず、直通運転による利便性向上が懸案となっている。市と西鉄は1997年、実現に向け検討することで合意したが、西鉄のレール改良や地下鉄のトンネル内を走行できる不燃構造の車両整備などの課題があり、実現のめど
JR九州が宮崎県南部で新たに運行する観光列車「海幸山幸(うみさちやまさち)」号(2両編成)の車両が29日、北九州市小倉北区の小倉工場で披露された。 同社は、2005年の台風被害に伴い全線廃止となった第3セクター・高千穂鉄道からトロッコ列車を購入して改造。同県特産の飫肥(おび)杉を始めとした天然木を床や座席の背もたれ、外装などにふんだんに使用した。 JR日豊、日南線の宮崎〜南郷間で10月10日から来年2月まで、週末や祝日を中心に1日1往復する。両駅間の大人運賃は指定席2250円、自由席1750円。指定席は10月25日運行分まで完売している。
大正時代に建築された香春町のJR採銅所駅の駅舎に傷みが目立つようになり、解体する計画が浮上している。同駅は無人駅で、JR九州は簡易な造りの待合所に建て替える方針だが、古い駅舎に親しんできた地元住民からは、保存を求める声が上がっている。 同社によると、駅舎は木造平屋約120平方メートル。三角屋根が特徴で、1915年の旧小倉鉄道の開業に合わせて建設された。歴史的建造物としての評価も高く、昨秋には映画のロケも行われた。 補修を重ねながら長年使用されてきたが、同社の検査で、白アリによる被害で屋根がゆがんだり、柱が曲がったりしていることが判明。利用者に危害が及ぶ恐れも出てきたため、同社は昨年5月、駅舎を解体して待合所を設ける考えを町に伝えた。 これに対し、周辺住民らは「保存に向けた方策を探るべきだ」と主張して、同社と協議を続けている。加治忠一町長も、8日の町議会一般質問で「解体の費用を保存のための修
九州新幹線鹿児島ルート・博多―新八代間の整備に絡み、国が資材高騰などを理由に沿線自治体に負担増を求めている問題で、福岡、熊本両県は31日、負担増を受け入れることを明らかにした。佐賀県も同日中に、国に増額容認の意向を伝える見通し。 鹿児島ルートの事業費は786億円増えて8920億円となり、福岡県の負担増は約172億円。福岡県の麻生渡知事は同日の記者会見で、「予算が確定しないと2011年春の開業が揺らぎかねない」と受け入れの理由を説明した。 熊本県も同日、県の増額分約76億円を受け入れると発表。9月補正予算案に増額分のうち約50億円を計上する予定で、うち9割は、国が追加経済対策として今年度の補正予算に盛り込んだ公共投資の臨時交付金を受けられるという。県新幹線都市整備室は「2011年春の開通を遅らせないためには増額はやむを得ないと判断した」と話している。 佐賀県では県関係の事業費が約54億円増え
西日本鉄道は16日、宮崎交通と共同運行している福岡〜宮崎間の高速バス「フェニックス号」の夜行便を今秋にも休止する方針を明らかにした。高速道路の自動料金収受システム(ETC)割引によるマイカー利用増加で乗客が減り、採算が悪化しているためだ。 ETC割引は2011年まで続く予定で、高速バスの休止や減便が広がる可能性もある。 フェニックスは1日29往復しており、このうち午後10時30分の福岡空港発、同11時の宮交シティ発の2便が休止対象。九州運輸局によると、管内でETC割引の影響を理由に休止などを申請した例はないという。 西鉄によると、九州域内の高速バスの乗客数はETC割引の導入後、前年比10%程度減少している。福岡〜宮崎などでは20%程度減り、上向く気配はないという。 西鉄は経費削減のため、今後も高速バスの赤字路線については減便などを検討する方針。特に、航空需要の低迷から乗客が急減している福岡
九州新幹線長崎(西九州)ルートの俵坂トンネル(嬉野市―長崎県東彼杵町、約5・5キロ)の建設工事が5日、嬉野市嬉野町岩屋川内で始まった。同ルート初の建設工事で、武雄温泉―諫早間(46キロ)の開通に向けて本格的に動き出した。 俵坂トンネルは、同ルートで建設されるトンネル計30本の中で最長。同トンネル建設工事は2工区に分けて実施し、約5・5キロのうち西側約3キロの西工区を前田建設工業(東京)と松尾建設(佐賀市)、下建設(有田町)の共同企業体が担当する。 この日、嬉野市の西工区トンネル坑口近くで工事安全祈願祭が開かれ、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構や周辺自治体などの関係者約140人が出席。地元の谷口太一郎市長らが、くわ入れを行って無事故を祈願した。事業主体となる同機構の土谷幸彦副理事長は「長崎ルートが完成すると、鹿児島ルートとの連携で産業や観光などの発展につながる」と話した。 西工区は
JR九州は23日、新宮町の鹿児島線ししぶ〜福工大前間に2010年春に開業予定の新駅の名前が「新宮中央駅」に決まったと発表した。 名称は同町市街地のほぼ中心部に位置していることから採用した。普通列車が停車し、1日の乗降客は約5000人を見込んでいる。
レール幅が異なる新幹線と在来線を直通できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の走行試験が12日未明、八代市のJR新八代駅で行われ、報道陣に公開された。 フリーゲージトレインは、走行中に車輪の幅を変えることで、新幹線(線路幅1435ミリ)と在来線(同1067ミリ)の線路に乗り入れることが出来る車両。独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(鉄道・運輸機構)が1994年から開発を進めており、九州新幹線長崎(西九州)ルートへの導入が見込まれている。 鉄道・運輸機構は99年から、在来線や車両基地で、最高時速130キロでの走行や車輪幅の変換などの試験を実施している。 実際の営業路線を使った乗り入れ試験は初めて。新八代駅では、営業運転の終わった12日未明、新幹線と在来線をつなぐ線路上に設けられた軌間変換装置を使い、スムーズに行き来出来るかを確認。 二つ隣りの鹿児島線有佐駅を発車した試験車両(3
県と沿線9市町村が出資する第3セクター・平成筑豊鉄道(本社・福智町)が苦境にあえいでいる。2004年度から赤字続きで、08年度まで5年間の累積額は約1億5500万円の見込み。07年度の乗客数は約203万人と1992年度のピーク時から139万人減る中、4月から運行を始めた観光トロッコ列車との相乗効果などに期待を寄せるが、経営改善の抜本策は見えていない。 同鉄道は、旧国鉄時代から赤字だった伊田(田川伊田―直方間16・1キロ)、糸田(金田―田川後藤寺間6・8キロ)、田川(行橋―田川伊田間26・3キロ)の3路線(計49・2キロ)の経営をJR九州から引き継ぎ、89年10月に開業。現在は全35駅の間に毎日194本の列車(1~2両)を運行している。 開業から96年度までは黒字経営で、全国の3セク鉄道の中でも「優良」とされた。その後も、伊田線でセメントを輸送する三井鉱山からの輸送収入(年間約7000万~1
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