自民党の小泉進次郎青年局長は17日、党本部で講演し、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題で、谷垣総裁が「米国と組み過ぎて中国やアジアをオミット(除外)するのは日本にとってよくない」などと発言したことについて、「耳を疑う。鳩山元首相が掲げた『東アジア共同体構想』と全く同じ論法だ」と、強く批判した。 野田首相の交渉参加表明を批判した自民党の姿勢には、経団連の米倉弘昌会長が「自民党が復権した場合でも、今やっていることが足かせになったら困るのではないか」と指摘するなど、党外からも批判が出ており、TPP推進派の小泉氏は、党執行部への不満を強めている。同氏は17日の衆院本会議での谷垣氏の質問についても、「自民党が野田首相に付き合ってあいまいな姿勢を貫いていることは残念だ」と語った。